暗号資産(仮想通貨)ハードウェアウォレットメーカーのLedgerが9日、パリで行われたカンファレンス「Ledger Op3n」で新デビットカードの発行を発表した。

Ledgerが暗号資産デビットカードを発行へ コインベースやFTXらとの提携も発表
(画像=月刊暗号資産)

「Crypto Life」と名付けられたこのカードは暗号資産デビットカードである。デポジットをしてVisa対応の店舗でカード決済できるほか、特色として、利用者の保持している暗号資産に応じ、30日間の無利息クレジットを利用できる。暗号資産を保持しった上でで現金が欲しい場合、ユーザーは暗号資産を担保にして現金受け取ることができる。

また、様々な暗号資産(BTC、ETH、USDT、EURT、USDC、XRP、BXX、BCH、LTC等)に対応しており、暗号資産を現金に変換することも可能だ。さらに、来年早々には振り込まれた給与を自動的に暗号資産(BTCやETHなど)へ変換し、保管することができるサービスを提供予定だ。Ledger社のウォレットシリーズのアプリ「Ledger Live」(デスクトップ版とモバイル版)に対応している。

このデビットカードはBaanx社と協同で開発されていて、英国、フランス、ドイツで2022年の第1四半期中に発売される予定だ。米国では第2四半期に発行される予定としている。現在、ホームページで予約を受け付けている状況だ。

Ledger社は同イベントにおいて、米暗号資産取引所Coinbase(コインベース)、暗号資産取引所FTX、NFTマーケットプレイス・Raribleとの提携についても発表した。

コインベースとの提携により、初めてCoinbase Walletがハードウェアウォレットと統合される。これにより、来年からコインベースのウォレットにLedgerのハードウェアウォレットを接続して利用することが可能になる。

FTXとの提携では、同取引所の口座への暗号資産における入出金だけでなく、デリバティブ取引ができるようになる。また、トークンスワップ(Token Swap)も可能になるとのことだ。

NFTマーケットプレイスRaribleとの提携では、ユーザーがNFT取引を行う際の安全性を高めるため、RaribleとLedger Liveを連携させる。ユーザーはLedger Liveを通じ、Raribleにアクセスし、NFTの取引と保有が可能となる。(提供:月刊暗号資産