暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)とドージコイン(DOGE)が、2021年、Googleにおいて世界で最も検索されたワードのニュース部門でトップ10に入った。昨年は暗号資産で同ランキングに入ったものは皆無だった。ビットコイン(BTC)もランキング外となる。
Googleで検索が高まることは、一般的にそのコインやプロジェクトに対して関心があることを示している。この1年、暗号資産が大きな盛り上がりを見せ、それが検索結果にも表れた。
Googleは7日、1年間の上位検索ワードランキングを検索、ニュース、俳優、アスリート、食べ物、ゲーム、映画、人物、歌、スポーツチームなどのカテゴリー別に発表した。
最も検索されたニュースを見ると、4位にドージコインがランクインしている。最も検索したのは米国、次にトルコ、カナダ、シンガポールと続く。日本は57番目だ。
ドージコインはビットコインを模倣したアルトコイン。ドージ(doge)という名前は犬(dog)のスラングが由来となっている。性能はビットコインとほぼ同じだ。テスラ社CEOのイーロン・マスク氏が度々取り上げることもあり、5月には高値75円を付け、時価総額で一時任天堂の時価総額を抜いた。同じように犬の名がついたシバイヌ(SHIB)もドージコインの価格急騰に連鎖し高騰した。
10位にランクインしたイーサリアムは、特に価格が検索されている。1番検索した国が北マケドニア。そしてコソボ、シンガポール、カナダが続く。米国は12番目だ。日本では特に目立って検索対象にはならなかったようだ。
Google Trendでは、今年に入ってからNFTへの関心が高まり検索数が伸び始めた。7月から10月末にかけては倍々のスピードで続伸。スマートコントラクトを提供するイーサリアムも関連キーワードとして検索対象になり検索数を後押ししたとみられる。2021年後半では、メタバースがバズワードとなり、イーサリアムへの関心がさらに高まった。(提供:月刊暗号資産)