ペプシコーラを販売する世界的飲料メーカーのペプシ(Pepsi)社は10日、ブランドNFT(非代替性トークン)「Pepsi Mic Drop」コレクションを公開、無料配布することを発表した。ペプシ社としてNFT発行は初の試みとなる。

マイクロソフト
(画像=月刊暗号資産)

「Pepsi Mic Drop」のデザイン・設計は米国の著名な起業家ゲイリー・ヴェイナチャック(Gary Vaynerchuk)氏のコンサルタント会社「VaynerNFT」が担当した。NFTは「クラシックなブルーペプシ、シルバーのダイエットペプシ、レッドのペプシワイルドチェリー、ブラックのペプシゼロシュガー、クリスタルペプシ」という様々なデザインで描かれたマイクだ。マイクや背景、アイテムがアルゴリズムによりランダムに生成されていて、それぞれ異なるデザインになっている。

マーケティング担当副社長のトッド・カプラン(Todd Kaplan)氏は「ペプシは音楽とポップカルチャーに強い伝統を持つブランドであり、壮大なスケールの“マイクドロップ”でNFTの新しい世界にペプシの伝統を持ち込むことは本当にふさわしいことだ」と述べる。

さらに、「このコレクションはファンのために作られた。ファンのニーズと関心を最優先し、NFTは無料であり、誰もがNFTのエキサイティングな世界を体験できるチャンスとして公平に提供される。ペプシの歴史にインスパイアされたものだけでなく、この空間が将来的にどれだけアクセスしやすくなるかを示すものでもある」と語った。

このNFTはイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上にERC-721規格で合計1893枚発行される予定だ。事前登録ができれば、無料で獲得することができる(ガス代のみ有料となる)。

ペプシは事前登録受付を「micdrop.pepsi.com」にて、日本時間2021年12月11日午前2時に開始するとしている。事前登録できた場合、「同国時間2021年12月15日午前2時30分」からNFTを受け取ることができるようになるとアナウンスした。

「Pepsi Mic Drop」を受け取るためには、「MetaMask(メタマスク)」が必要となる。また、受け取り時にはガス代として少額のETHが必要だ。

発行されるNFTの1893枚のうち、50枚は今後開催が予定されている限定イベントで配布される予定になっているため、今回、無料配布されるNFTは1843枚になると説明している。なお、1893とはペプシ創業の年にちなんだ数字だ。(提供:月刊暗号資産