三菱自動車は、12月16日(木)に発売するクロスオーバーSUV『アウトランダー』のプラグインハイブリッドEV(PHEV)モデルのコネクティッドサービス「MITSUBISHI CONNECT」に、危険を感じた時や急な体調不良の際に専用のボタンを押すか、または万が一の事故でのエアバッグ展開時には自動でオペレーションセンターにつながる「SOSコール(エアバッグ展開時自動通報機能付)」を採用すると発表した。

三菱自動車、新型『アウトランダー』に緊急時通報システム「SOSコール」を搭載
▲新型『アウトランダー』PHEVモデル

コネクティッドサービス「MITSUBISHI CONNECT」に採用されるSOSコール(エアバッグ展開時自動通報機能付)*1は、急病時や危険を感じた時に室内の「SOSコール」ボタンを押すことでヘルプネットオペレーションセンターにつながり、警察や消防への連携をサポートする機能だ。また、万が一の事故発生時には、エアバッグ展開と連動して自動通報し、救助が必要と判断された場合は、車両情報に基づき、迅速に緊急車両などの出動要請を行う。それに加え、ドクターヘリなどの早期出動判断につなげるD-Call Net®*2も対応している。

*1:SOSコールは(株)日本緊急通報サービスが提供しているヘルプネットサービスです。また、「MITSUBISHI CONNECT」の「基本パッケージ」への加入が必要です。

*2:D-Call Net®は、認定NPO法人の救急ヘリ病院ネットワーク(HEM-Net)の登録商標です。ドクターヘリは場所、時間帯、天候などによって出動できない場合があります。

三菱自動車、新型『アウトランダー』に緊急時通報システム「SOSコール」を搭載
▲サービス概要

D-Call Net®は、一般的にAACN(Advanced Automatic Collision Notification)と呼ばれる、車両のコネクティッド技術を活用した救急自動通報システムの一つだ。交通事故発生時に車両のデータを国内の事故データ約280万件をベースとしたアルゴリズムに基づき自動で分析、死亡重傷確率を推定し、このデータを全国724か所の全消防本部と全国で43道府県・52機・61病院の協力病院*3に通報、ドクターヘリやドクターカーの早期出動判断につなげ、交通事故での救命率向上を目指すシステムだ。

*3:2021年11月現在

三菱自動車、新型『アウトランダー』に緊急時通報システム「SOSコール」を搭載
▲事故発生時の例
三菱自動車、新型『アウトランダー』に緊急時通報システム「SOSコール」を搭載
▲D-Call Net®導入により、事故発生から治療開始までの時間を大幅に短縮した

サービスの仕組みと流れについて説明すると、事故が起こった際、エアバッグ連動による自動発報、または簡単な操作でヘルプネットオペレーションセンターに通報が行われる。

次に、通報者と会話、状況を確認し、必要に応じ消防・警察に連絡する。そして、会話と同時にデータを送信、発生場所、車両情報などを迅速に伝達する。

得た情報から正確な位置情報・車両情報を割り出し、救急車・パトカーが素早く現場に到着(ヘルプネットオペレーションセンターから消防本部やドクターヘリ基地病院に死亡重症率を連絡。必要に応じてドクターヘリも出動)する。

Writer:横田康志朗

(提供:CAR and DRIVER