日経平均   28,545.68 円 ▼ 520.64 円
≪東証一部≫
売買高    14億4,002万株
売買代金  3兆3804億7000万円
値上り銘柄数 451 銘柄
値下り銘柄数 1,635 銘柄
騰落レシオ(25日) 80.35 %
為替 1ドル=113.51 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株安を受けて売り先行、金融政策決定会合で一段安

米国市場は前日の大幅高の反動などから買われすぎ銘柄を中心に大きく売られ、日本市場も売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後は一瞬戻したがすぐに売り直され冴えない展開が続いた。それでも売り急ぐ動きもなく底堅い展開となった。日銀の金融政策決定会合の発表を控えて積極的な売り買いは見られなかった。

昼の時間帯に日銀の金融政策決定会合の結果が発表になり、金融緩和の終了の始まりが示されたことで先物が売られ、後場に入ると一段安となった。売り急ぐこともなく買戻しなども見られたが買い気に乏しく、戻りが鈍いと売られ、結局は大きな下げとなり、下値の節目とみられる28,500円を意識するようなところまで売られ、安値圏での引けとなった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均は大幅下落、二部株指数も大幅に近い下落となった。先物はまとまった売りが散発的に見られて指数を下押す場面もあった。下落に対する警戒感からの売りが出ていたような感じだ。

昨日は意外高となったが、昨日の上昇を全て打ち消すような展開になった。結局世界的な金融緩和の終わりが示されたということで買われすぎ銘柄の修正安がさらに続くということなのだろう。インフレと企業業績と金利との兼ね合いでまだまだ波乱もありそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
上値の節目で押さえられ、再度下値を試すような動きになった。改めて上値の重さが確認され、下値模索となりそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

昨日は意外高という雰囲気だったが、一日で上げを帳消しにする形となった。元々世界的な金融緩和の終了が示されたなかで昨日は買戻しが主体で上げたのだろうが、やはりクワドルプルウィッチングの影響だったということだろう。買われすぎ銘柄の修正安は続くと思われる。

日本でも金融緩和の終了が示されたことになる。ETF(上場投資信託)の買い入れや国債の買い入れに変化はないとしているが既に買わないとう状況が続いており、金融緩和の終了が改めて確認されたという感じだ。すぐに利上げがどうこうということでもないのだろうが、インフレと企業業績との競争になるのだろう。

これまでは金融緩和状態で「金利が低いから」「インフレ率が低いから」ということで成長性が買われていたとすれば、金利が高いと成長が鈍るということで売られるものも出て来るだろう。成長株がバリュー株となるように業績が追いついてくれば、あるいは業績での買い直しが見られるのだろう。

改めて買われすぎ銘柄が売られることになりそうで、買われすぎた銘柄を売った資金がどこに入るのかということになる。株式投資の資金が減少しながらも業績での裏付けがみられるような株が選別されることになるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。