米電気自動車テスラ社のCEOを務めるイーロン・マスク氏が、同社の一部商品でドージコイン(DOGE)の決済受け入れを開始することを発表した。同氏がTwitterを通じて14日に明らかにした。

イーロン・マスク氏、テスラでドージコインの決済受け入れを発表
(画像=月刊暗号資産)

マスク氏は「テスラはまもなく一部の商品をDOGEで決済可能にして、どうなるか結果をみてみる」とツイートした。ただし、ドージコインでの決済に対応する日にちや対象商品などといった詳細な情報は明らかになっていない。

マスク氏は、以前からドージコインの支持者として知られており、度々Twitterで擁護する姿勢を見せてきた。そして、そうしたツイートが出される度にドージコインの価格が大きく変動する様子がみられている。

今回も例外ではなく、マスク氏の発表を受け、ドージコインは30%ほど価格が高騰し、一時0.21ドル(約24円)を超える価格を記録した。

テスラ社は今年2月に15億ドル相当のビットコインを購入し、翌月にはビットコインでの決済を受け入れ始め、当時大きく話題になった経歴がある。

ビットコイン決済に関しては、ビットコインのマイニングにおけるエネルギー消費量の大きさから環境への懸念が浮上し、5月からは受け入れを中止している。また、同氏はその後もビットコインのマイニングに使用されるエネルギーの約半分が再生可能エネルギーになればビットコイン決済の受け入れを再開すると発言している。

さらに、マスク氏はドージコインの開発者と協力して、ビットコインよりも手数料が安くエネルギー効率の良い暗号資産にしようとする取り組みも行っている。同氏は、ドージコインのブロックの大きさや生成スピードを上げ、現在の手数料を100倍安くするための提案をしているという。

なおマスク氏は、先日米大手メディア・TIME誌によって「2021年パーソンオブイヤー」にノミネートされている。(提供:月刊暗号資産