大手スポーツブランドのadidas Originalsは17日、ブランド初となるNFTコレクション「Into The Metaverse」をリリースしたことを発表した。

限定NFTコレクション「Into the Metaverse」は、人気NFTとして知られるBored Ape Yacht Club(BAYC)や著名NFTインフルエンサーのgmoney、PUNKS Comicの制作チームとの共同開発で誕生した。メタバースコミュニティの専門知識を活用することで、adidas Originalsは新たなデジタル領域における展開を進めていく。

アディダス
(画像=月刊暗号資産)

Into the Metaverseのオーナーになると、adidas Originalsが提供する体験をはじめ、ブロックチェーンを活用したNFTゲーム「The Sandbox」やその他プラットフォームで使用できるバーチャルウェアラブル、そして同デザインの実際のプロダクトを手にすることができるという。

デジタルおよびフィジカル(現実)なウェアラブルは2022年、Into the MetaverseにおけるNFTのオーナーを対象に利用可能になる予定だ。

adidas Originalsのマーケティング&コミュニケーション担当副代表を務めるErika Wykes-Sneyd氏は「オリジナリティの新時代を定義するアイデアを称えるという、当社が掲げる目標の一環として、クリエイティビティの最前線を体現するメタバースの世界に踏み出しました。それは、adidas Originalsにとって当然のステップだと考えます。なぜなら、本当の意味で無限の可能性が広がる手つかずの世界であり、誰もがもっとも独創的なアイデアを表現し、それに報いることができるからです」とコメントした。

同社は先月、 NFTの技術を活用した認定書である「POAP」の発行を開始。担当者はPOAPについて「これは未来のクリエイターがメタバースで成功できるようにする『旅』への第一歩だ」と説明している。

23日にはブロックチェーンのプラットフォーム「The Sandbox」で土地を確保するなど、メタバース事業への参入を示唆していた。

また今月2日には、今回共同開発を行ったBored Ape Yacht Club、gmoney NFT、PUNKS Comicと提携し、メタバースに参入することを発表している。

旧Facebookが社名を「Meta」に変更して以来、メタバースは世界的に注目を集めている。暗号資産(仮想通貨)投資会社大手のグレイスケール(Grayscale)のレポートによれば、メタバースの市場規模は今後数年間で1兆ドル(115兆円)を超える可能性があるとしている。(提供:月刊暗号資産