ジープが上級SUVのグランドチェロキーに3列シートを配した「グランドチェロキーL」を設定。車種展開は7名乗りのリミテッドと6名乗りのサミット リザーブで構成
FCAジャパンは2021年12月13日、ジープの上級SUVに位置するグランドチェロキーの全面改良モデル(WL型)に3列シート仕様の「グランドチェロキーL(Grand Cherokee L)」を新設定し、2022年2月19日より日本で販売すると発表した。
車種展開は以下の通り。
リミテッド(Limited):788万円
サミット リザーブ(Summit Reserve):999万円
今回の全面改良で第4世代(本国仕様では第5世代とカウント)に移行する新型グランドチェロキーは、歴代モデルで初となる3列シート仕様の「グランドチェロキーL」を設定したことが特徴だ。ホイールベースおよびボディ長は2列シート仕様の2965mm/4915mmより長い3090mm/5200mmに設定し、3列式のシートが配備できるキャビン空間を確保。また、2列目と3列目には分割可倒機構を内蔵し、乗員数や積載物に即した多様なアレンジを可能とする。さらに、2列目には2名乗り独立タイプのバケットシートと3名乗りのベンチシートを用意し、2名乗りバケットシートはサミット リザーブ(乗車定員6名)に、3名乗りベンチシートはリミテッド(同7名)に採用した。
エクステリアに関しては、高級SUVのグランドワゴニアに触発されたロングノーズとロングキャビン、テーパー形状のルーフなどで基本プロポーションを構築。ディテールにも徹底してこだわり、フロント部には新アレンジの7スロットグリルやスリムなLEDヘッドライト、有効なアプローチアングルを確保したバンパー下部、新開発のレーダーコンポーネントとアクティブグリルシャッターを内包した開口部などを、サイドビューには低いベルトラインと面積を拡大したガラス、一体設計のサイドレールキャップ、台形のホイールアーチ、新デザインのアルミホイールなどを、リアセクションには高い位置に配した横長のLEDコンビネーションランプやサイドまで回り込ませたキャラクターライン、ワイド感を強調するアクセントトリム、バンパー内に組み込んだマフラーエンドなどを採用して、華やかかつ存在感あふれるSUVルックを創出する。ボディカラーはダイアモンドブラッククリスタルP/C、ブライトホワイトC/C、バルティックグレーメタリックC/C、ヴェルヴェットレッドP/Cの計4色をラインアップ。サミット リザーブでバルティックグレーメタリックC/C を選択した場合は、ルーフがブラック仕上げとなる。
キャビン空間は、ジープの新世代インテリアを具現化したうえで、クラストップレベルの上質感を備えたことが訴求点だ。インストルメントパネルは水平基調で横方向の広がりを強調するとともに、厳選された上質なマテリアルを重ね合わせたレイヤー状レイアウトで演出。内装カラーはリミテッドにブラックとウィッカーベージュ/ブラック、サミット リザーブにブラックとテュペロブラウン/ブラックを設定する。また、リミテッドにはオーク調/リキッドクローム、サミット リザーブには本木目/サテンクロームのインテリアアクセントを採用。シート表皮はリミテッドにレザー、サミット リザーブにキルト風仕上げのパレルモレザーを導入した。
一方、センター部には10.1インチのタッチパネルモニターを配し、第5世代のUconnectオーディオシステムやApple CarPlay/Android Auto対応のアイシン製ナビゲーションシステムなどを組み込む。さらに、機能装備として3ゾーンまたは4ゾーン温度調整機能付オートエアコンディショナーやアンビエントLEDインテリアランプ、パワーリフトゲート、115Vアクセサリー電源アウトレットなどを標準で採用。サミット リザーブにはフロント16ウェイパワーシートやフロントマッサージ機能、McIntoshプレミアムサウンドシステム、ワイヤレスチャージングパッド、ハンズフリーパワーリフトゲート、コマンドビューデュアルペインパノラミックサンルーフといった上級アイテムも組み込んだ。
パワーユニットには、熟成の3604cc・V型6気筒DOHCガソリンエンジン(最高出力286ps/6400rpm、最大トルク344Nm/4000rpm)を搭載。トランスミッションには8速ATを組み合わせ、コントローラーにはギアが切り替わったことが指先に伝わるフィードバック機能付きのロータリーシフトを採用する。駆動機構にはクォドラトラックⅡ 4×4 システムをセット。路面状況に合わせて「ROCK」「SAND/MUD」「SNOW」「AUTO」「SPORT」の5モードから選択できるセレクテレインシステムも組み込む。また、サミット リザーブにはクォドラリフトエアサスペンションを装備。悪路では車高を上げて走破性をアップ、乗り降りや荷物の積み下ろしの際は車高を下げて負担を軽減、川を渡るときは渡河性能609.6mmの地上高を実現している。
安全運転システムの拡充にも抜かりはない。車両周辺の障害物をモニター上で確認できるサラウンドビューカメラ、フルカラーの透明な10インチウィンドシールドタイプのヘッドアップディスプレイ、後席の乗員や荷物の有無に関わらず後方視界を確保できるデジタルリアビュールームミラー(サミット リザーブ)、車線中央を維持した走行をサポートするアクティブドライビングアシスト(サミット リザーブ)、インターセクションコリジョンアシスト(交差点衝突回避支援機能/リミテッド)といった、初採用の機能を含む数多くの先進機構を採用している。
(提供:CAR and DRIVER)