マツダがロードスター/ロードスターRFを商品改良。走りの楽しさをさらに高める新技術「KPC」の装備や、特別仕様車「990S」「ネイビートップ」と新機種「RF VSテラコッタセレクション」の設定などを実施
マツダは2021年12月16日、小型オープンスポーツカーのロードスターおよびロードスターRFを商品改良し、同日より予約受注を開始した。発売は2022年1月中旬を予定する。
車種展開は以下の通り。
■ロードスター
S:6MT262万3500円
NR-A:6MT277万7500円
特別仕様車990S:289万3000円
S Special Package:6MT284万200円/6SAT295万5700円
S Leather Package:6MT319万1100円/6SAT330万6600円
S Leather Package White Selection:6MT323万1800円/6SAT334万7300円
特別仕様車ネイビートップ:6MT319万1100円/6SAT330万6600円
RS:6MT335万6100円
■ロードスターRF
S:6MT346万1700円/6SAT348万9200円
VS:6MT375万7600円/6SAT378万5100円
VS White Selection:6MT379万8300円/6SAT382万5800円
新機種VS Terracotta Selection:6MT379万8300円/6SAT382万5800円
RS:6MT392万2600円
今回の改良は、“人馬一体”の走りの楽しさをさらに高める新技術のキネマティック・ポスチャー・コントロール(KINEMATIC POSTURE CONTROL、以下KPC)の採用や、2つの特別仕様車および1つの新機種を追加設定したことが訴求点である。
まずロードスター全車に組み込む新技術のKPCは、日常域でスムーズに動くロードスターのサスペンション構造を活かしながら、ハイスピードのコーナリングでより一体感のある安定した旋回姿勢を実現した点が特徴だ。ロードスターのリアサスペンションは、ブレーキをかけることで車体を引き下げる“アンチリフト力”が発生する構造となっているが、KPCはこの特性を最大限に活用し、Gが強めにかかるようなコーナリングの際にリアの内輪側をわずかに制動することで、ロールを軽減しながら車体を引き下げて旋回姿勢をより安定させる仕組み。機構面の改良なので、重量は1グラムも増加していない。具体的な作動としては、後輪の左右の速度差から旋回状態をリアルタイムに検知し、これに応じてリニアに作動を強めて、自然な姿勢安定化の効果を発揮。その結果、日常域ではこれまでと変わらないロードスターらしいリラックスした軽快な挙動を保ちつつ、ハードな走行になればなるほど、KPCの働きによって車体の浮き上がりが軽減され、クルマが地面に吸い付くような接地性を実現している。
ボディカラーに新色が加わったことも商品改良のトピック。シルクのようなきめ細かい白に、クォーツのような半透明感が感じられるプラチナクォーツメタリックを新たにラインアップし、上質でエレガントな雰囲気を創出した。
特別仕様車と新機種に話を移そう。
まずロードスター990Sは、通常モデルで最軽量バージョンのSグレードをベースに、さらなるバネ下重量の低減と専用のシャシーおよびエンジンのセッティングを実施。装備面では、1本あたり約800g、合計約3.2kgのバネ下の軽量化が図れるレイズ製鍛造16インチアルミホイール(RAYS ZE40 RS)の装着や、前・ブレンボ製大径ベンチレーテッドディスクブレーキ&ブレンボ製対向4ピストンキャリパー(ブラック塗装にブルー文字)/後・大径ブレーキローター&キャリパー(ブラック塗装)の組み込みを行い、これに合わせてダンパーやコイルスプリング、電動パワーステアリング、エンジン制御を専用セッティングする。また、外装ではダークブルーの幌を、内装ではブルー/ピアノブラックのエアコンルーバーベゼルを特別装備。ディーラーオプションとして、ブルーステッチ/刺繍入りの専用フロアマットも用意した。
次にロードスター・ネイビートップ(Navy Top)は、通常モデルのSレザーパッケーシ装着車をベースに、品のあるダークブルーの幌(インシュレーター付き)やボディ同色電動リモコン式ドアミラー、高輝度塗装16インチアルミホイールを特別装備。インテリアには黒革内装を組み合わせ、クールで都会的な雰囲気を演出する。販売期間は2021年12月16日から2022年5月31日までの限定だ。
そして新機種のロードスターRF VSテラコッタセレクション(Terracotta Selection)は、通常モデルのRF VSグレードをベースに、新色のテラコッタで彩ったナッパレザーシートやインパネ/ドアトリムステッチを採用。リラックスする大人の休日をイメージした新種のリトラクタブルハードトップモデルに仕立てている。
パワートレインは基本的に従来と共通で、ロードスターにSKYACTIV-G1.5の1496cc直列4気筒DOHC16V直噴ガソリンエンジン(132ps/15.5kg・m)+SKYACTIV-MT(6MT)/6EC-ATを、ロードスターRFにSKYACTIV-G2.0の1997cc直列4気筒DOHC16V直噴ガソリンエンジン(184ps/20.9kg・m)+SKYACTIV-MT(6MT)/6EC-ATを搭載している。
(提供:CAR and DRIVER)