米クリスマス休暇前、5万2000ドル(約597万円)タッチまで上昇したビットコイン(BTC)は、記事執筆現在、売りが先行し、4万8000ドル(約551万円)台半ばを推移している。利確を考える機関投資家や年末の価格確定の思惑に加え、休暇中のファンダメンタル的な不安定要素を毛嫌いし、日本時間で売りが先行したとみられる。
4時間足チャートでは、ビットコインは上昇トレンドを維持している。微調整を繰り返しながら年越しを迎える可能性が考えられる。それでも、「バルキリー・ビットコイン・ファンド」と「クリプトイン・ビットコイン・ETF・トラスト」の2つのビットコイン現物ETFを米証券取引委員会(SEC)が非承認した段階で大幅下落することが想定できただけに、この価格帯は底打ち感が出ており、トレンド変換しているとみるのが大勢だろう。
イーサリアム(ETH)も一部同様の売りが入ってはいるが、上昇トレンドは崩れていない。日に日に成長し続けるNFT・メタバース関連銘柄の市場が崩れない限りイーサリアムが大きく値崩れを起こすことはないと思われる。
クリスマス後の上昇では、カルダノ(ADA)とポルカドット(DOT)の上昇が目立った。いわゆるイーサリアムキラーと呼ばれる2つだ。
カルダノは24時間で9.5%上昇している。カルダノ創始者のチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏がYoutubeで、2022年にネットワーク強化およびアフリカなどでの普及活動強化について熱弁したことが話題になった。
ポルカドットは、2回目のパラチェーンオークションが始まった。27日は24時間で8%上昇し31.70ドル(約3,610円)に達した。ポルカドットはブロックチェーンを結ぶブロックチェーンになることを目指しており、ポルカドットに接続する個別のブロックチェーンを「パラチェーン」と呼ぶ。ポルカドットに接続可能なパラチェーンは限られていて、オークションによって決められる。一定期間でDOTの保有量が多いプロジェクトが勝者となる。これがパラチェーンオークションで、ポルカドットの需要を高めている。(提供:月刊暗号資産)