大手通信会社のAP通信は10日、フォトグラフNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスを1月末にローンチすることを発表した。ブロックチェーン企業Xooaと提携し、ポリゴンブロックチェーン上で自社の写真をNFT化していく。

AP通信、フォトグラフNFTマーケットプレイスをローンチへ
(画像=Shutterstock)

Xooa社は2017年創業。ブランドなどを対象に、ホワイトラベルのNFTマーケットプレイスの構築に特化するサービスを展開している。

AP通信は175年の歴史の中で撮影された写真を購入するユーザー向けにサービスを展開する。最初のコレクションは1月31日から数週間に渡り公開される予定。宇宙、気候、戦争等々のテーマから、ピューリッツァー賞受賞者など、特定の写真家の作品にいたるまで様々なものが用意される。各NFTには、撮影された日時、場所、機材、撮影時の技術設定などを示す詳細なメタデータが含まれる。NFTは、イーサリアム(ETH)のレイヤー2ソリューション、Polygonを用いて発光する

昨年6月、CNNは41年の取材の歴史からトップニュースを集めたNFTコレクション「The Vault」を公開した。このマーケットプレイスはクレジットカード決済だけでなく、MetaMaskを含む暗号資産(仮想通貨)ウォレットを試用したセカンダリーマーケット取引と購入をサポートしている。AP通信はその収益はジャーナリズムの資金に還元されるとしている。

AP通信は今までもブロックチェーンの採用に取り組んできた。昨年5月にはピューリッツァー賞受賞の歴史的な報道写真をNFT化、オークションにかけた。6人の米軍兵士が1945年に硫黄島のすり鉢山頂上に星条旗を掲げる瞬間を撮影した「硫黄島の星条旗」を「AP ARTiFACTS;The 175 Collection」と名付けたNFTコレクションに加え、米NFT専用マーケットプレイスOpenSeaで売り出した。

10月には、暗号資産取引所バイナンス(Binance)において、「Unique Moments」と名付けた過去100年間の歴史的瞬間を伝えた際に撮影した写真や記事をデジタル化し、プレミアNFTコレクションとして発表した。第二次世界大戦の終結、ネルソン・マンデラ氏の大統領就任、冥王星の発見等が例として挙げられる。

「175年間、APのフォトグラファーは今日も共鳴し続ける魅力的で、心に訴えかける画像を通じ、世界最大のストーリーを記録してきた。これらの貴重な作品を急成長している世界中の写真NFTコレクターに提供できることを誇りに思う」とAP通信のブロックチェーンおよびデータライセンス担当者ドウェイン・デソールニエ(DwayneDesaulniers)氏は述べる。

今後、コレクターはAP通信独自のNFTマーケットプレイスでAP通信の写真を購入することができるようになる。また、写真家はAP通信のNFTマーケットプレイスを通じて自分の写真を世界にアピール、販売することが可能となる。

写真はNFT市場の成長分野だ。NFT市場は2021年に取引量220億ドル(約2兆5,300万円)を記録している。(提供:月刊暗号資産