米動画配信サービスのHuluは15日、NFT(非代替性トークン)やメタバースに精通した人材の募集を発表した。

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(画像=月刊暗号資産)

同社のマーケティングチームは、Huluがストリーミング以外の他の分野(音楽、ゲーム、NFT、暗号資産、メタバースなど)にどう打って出るかに焦点を当てる「ブランドカルチャーマーケティングマネージャー」を募集している。

ブランドカルチャーマーケティングマネージャーは、未来のストリーミング視聴者や、従来とは異なる方法でコンテンツを消費する若い視聴者にアプローチする新しい分野および業種に焦点を当てる役割を担うという。

仕事内容は、「新興産業(ゲーム、NFT、ファッション、音楽など)のトレンドとマーケティング、コンテンツ、ソーシャルチャンスの可能性を調査、評価、理解し、提示する」こと。求められる経験やスキルとしては、「大手消費者向けブランドまたはブランドエージェンシーでのブランドキャンペーン管理における5~8年の関連経験」や「データ分析や過去の専門知識に基づいた迅速な意思決定力」などとなる。

親会社のディズニーもNFTやメタバースに注目している。

ディズニーがメタバースに言及したのは昨年11月に開催された決算説明会でのこと。CEOのBob Chapek氏は「現実世界とデジタルな世界をより密接に結びつけ、独自のディズニー・メタバース」を提供する方針を示唆した。

昨年10月には米ストリーミングサービス「Disney+」のリリースを記念して、独自のNFTシリーズのローンチを発表。今月11日には、AR(拡張現実)・メタバースに関する特許を取得していることがわかった。米特許商標庁が公開した資料によって明らかになった。

特許の内容は、現実世界と3Dのイメージが連動するというもの。ユーザーの動作に応じて、3D効果が近くの空間や壁に投影される仕組みだ。この技術により、ディズニーのテーマパークでヘッドセット不要のARアトラクションを提供することができるようになるという。

2020年7月に特許申請を提出し、昨年12月末に申請が許可された。(提供:月刊暗号資産