暗号資産取引所を運営する東京ハッシュは5日、同日より貸暗号資産サービスの第1回目の貸出プランの申し込みを開始した。
貸暗号資産サービスとは、ユーザーの保有する暗号資産(仮想通貨)を一定期間貸すことで、期間満了後に借り入れた暗号資産と同量・同等の暗号資産をユーザーに返戻するとともに、一定の料率で計算した貸借料を暗号資産で支払う消費貸借取引サービス。
東京ハッシュにおける取扱い銘柄は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)の2種類。貸出期間は最大100日となる。
国内では他にも同様のサービスが存在する。
GMOコインの貸暗号資産サービスでは、ビットコインを始め、複数のアルトコインを10万円程度から貸出可能。最短1ヶ月から賃借料を得ることができる。
また、コインチェックの貸暗号資産サービスでは、17種類の暗号資産に対応し、14日・30日・90日・180日・365日の期間から選択可能となっている。
さらに、LINE BITMAXでは固定期間型のほか、変動期間型の暗号資産貸出サービスを提供している。特に変動期間型のサービスは、貸し出している暗号資産を最短当日・最長でも7日以内に返還を受けることができるため、非常に柔軟なサービスと言えるだろう。
貸暗号資産サービスは、長期的な値上がりを期待する投資家にとって魅力的なサービスだ。満期に利息分が上乗せされて返ってくるため、常に相場を確認する必要がなく、手間をかけずに投資ができる。
ただし、原則的には貸出期間中の売却や資産の移動はできず、解約もできないため、価格変動リスクは考慮する必要がある。
なお、LINE BITMAXと同様、GMOコインの貸暗号資産サービスも途中で解約することが可能となっている。GMOコインの場合、途中解約した際には賃借料が支払われないため、注意が必要だ。(提供:月刊暗号資産)