サムスンは6日、メタバースのディセントラランド(Decentraland:MANA)で土地を入手し、バーチャルストアをオープンしたことを発表した。店名は「Samsung 837X」。この店舗は、ニューヨーク市に実在するフラッグシップ店舗の「サムスン837」をモデルとしている。
バーチャルストア・Samsung 837Xでは、3つのデジタル体験が可能となっている。「Connectivity Theater」「Sustainability Forest」「Customization Stage」だ。
Connectivity Theaterでは、デジタル見本市「CES」からサムスン関連のニュースを配信する。参加ゲストがパワフルな体験を通し、サムスンについてより深く知ることができる。
Sustainability Forestでは気候ソリューション・プラットフォームのVeritreeと提携。2022年の第1四半期までに、200万本の樹木を管理する。参加者はディセントラランド内で、何百万本もの樹木のある森林の中を散歩でき、神話的な体験をすることが可能だ。
また、Customization StageではDJ Gamma Vibesのライブパフォーマンス(メタバース・ミクストリアリティ・ライブダンスパーティー)に参加できる。
Samsung 837Xでは参加者がデジタルアドベンチャーを通じNFT(非代替性トークン)バッジを獲得できるクエストを提供する。NFTバッジを集めると、限定NFTウェアラブルコレクションを獲得できる抽選会に参加できる。参加できる抽選会はバッチ数によって異なり、1バッジが「Epic」アイテム、2~3バッジが「Legendary」アイテム、4バッジが「Mythic」アイテムに該当する。獲得したウェアラブルコレクションはDecentralandのアバターに装着できる。
サムスンの米国担当である・ミシェル・クロッサン・マトス(Michelle Crossan-Matos)氏は「サムスン837Xは他に類を見ない斬新な方法でみなさんに様々なことを伝えます。メタバースは物理的、空間的な限界を超え、ユニークなバーチャル体験を生み出す力を与えてくれます。イノベーションこそサムスンのDNAであり、この急成長しているバーチャルワールドをみなさんに体験してほしいと思います」と述べた。
Samsung 837Xは期間限定で開かれる予定だ。ニューヨークにあるサムスン837の実店舗は顧客、クリエイター、技術マニア、地域住民のためのテクノロジー・プレイグラウンドであり、文化の発信地として位置づけられている。その空間をよりパワフルに再現したのがDecentralandのサムスン837Xだ。
サムスンは4日にも、NFTの取引機能を統合した2022年モデルのテレビを発表している。同社によれば、「デジタルアート作品を発見、購入、取引するための直感的なプラットフォーム機能」を兼ね揃えているという。(提供:月刊暗号資産)