ポルシェデザインの創立50周年を祝う「911エディション50Yポルシェデザイン」が日本での予約受注を開始。911タルガ4 GTSをベースに、F.A.ポルシェがデザインした腕時計「クロノグラフ1」をオマージュしたカラーリングを採用。販売台数は750台限定
ポルシェ ジャパンは2022年1月19日、第8世代のポルシェ911(992)に特別仕様車の「911エディション50Yポルシェデザイン(911 Edition 50Years Porsche Design)」をラインアップし、同日より予約受注を開始した。車両価格は2505万円に設定。販売台数は750台の限定だ。
今回の特別仕様車は、“ブッツィー”の愛称でも知られるフェルディナンド・アレクサンダー(F.A.)ポルシェが1972年に設立した「ポルシェデザイン」が創立50周年を迎えたことを記念して製作したアニバーサリーモデル。ベース車はパワーユニットに2981cc水平対向6気筒DOHCツインターボエンジン(最高出力480ps/6500rpm、最大トルク570Nm/2300~5000rpm)を搭載する通常モデルの911タルガ4 GTSで、F.A.ポルシェがデザインした腕時計「クロノグラフ1」をオマージュしたブラック基調のカラーリングを内外装に採用している。
まずエクステリアでは、ブラックのボディカラーを纏ったうえで、ハイグロスブラックのスポーツデザインパッケージ、クラシカルなアレンジの“PORSCHE DESIGN”ロゴ入りプラチナサテン仕上げサイドストライプ、レーザー加工を施したプラチナサテン仕上げのタルガバーを特別装備。タルガバーに配した“Targa”ロゴは、マットブラックで塗装する。また、ハイグロスブラックのフィンを配したリアのエンジンフードには、F.A.ポルシェのシグネチャーと“50 PORSCHE DESIGN”の文字を刻んだ専用エンブレムを装着。ドア開口部下には、ブラックアルマイト仕上げの“50 PORSCHE DESIGN”レタリング入りドアシルガードを配する。さらに、足もとにはプラチナ(セミグロス)仕上げの911ターボSホイール/セントラルロック(ブラック)とハイグロスブラック塗装ブレーキキャリパーを組み込んだ。
内包するインテリアは、シックなブラックのカラーリングを基調に、スレートグレーのセンターマーキングを施したGTスポーツステアリングやアルミ材を使用したPDKシフトセレクター、レッドの秒針が備わったストップウオッチを組み込むポルシェデザインのクロック(スポーツクロノパッケージプラスを標準装備)、911ロゴとシリアルナンバーを刻んだ限定版エンブレムなどを特別装備。また、シートには伝統のダイヤモンドパターンのレザーディテールでアレンジした、ブラック/クールグレーカラーの「Sport-Tex」を採用し、合わせてヘッドレスト部に“50 PORSCHE DESIGN”ロゴをエンボス加工で入れる。ステッチとシートベルトはスレートグレーで仕立てた。さらに、センターアームレストにはF.A.ポルシェのシグネチャーをエンボス加工で刻印している。
なお、ポルシェAGのポルシェクラシックは、ポルシェデザインの創立50周年を祝うプロジェクトとして、ポルシェデザインが設立された1972年の911S 2.4タルガの復刻を実施。1972年の911T 2.4タルガをベースにエンジンとシャシーをSバージョンのスペックへとアップグレードし、911エディション50Yポルシェデザインに歴史的な対比となるモデルに仕上げる。復刻版911S 2.4タルガと911エディション50Yポルシェデザインは、ポルシェミュージアムにおいて本年7月11日まで開催されるポルシェデザイン50周年を祝う特別展において展示される予定だ。
(提供:CAR and DRIVER)