ピアツーピアのビットコインプラットフォームであるPaxfulは2日、ビットコインに関する学習の機会を提供する教育センター「La Casa Del Bitcoin」をエルサルバドルに開設したと発表した。

Paxful、エルサルバドルにビットコイン教育センターを開設
(画像=月刊暗号資産)

地域コミュニティにおけるビットコインの利点などについて、認識を深めるための教育訓練やイベントを開催する予定だという。

エルサルバドルでは2021年9月にビットコインを法定通貨として採用したが、同国における暗号資産に関する理解度は決して高いとは言えない。

Paxfulは声明で、「このセンターではビットコインの導入を促進し、小規模な事業者や地元企業などの成長層に対し、グローバルなユーザーコミュニティとつながるためのツールを提供する」と述べている。

PaxfulのCEOであるRay Youssef氏は、「ビットコインがエルサルバドルやその他の国々において金融の未来を形成していることは、周知の事実である。教育を施すというのはビットコインを世界に普及させる上で重要であり、この教育センターは、包括的な金融システムの構築におけるその重要性を表している」とコメントした。

また、Paxfulの中南米担当ディレクターであるWill Hernandez氏は「昨年、エルサルバドルのユーザーが300%以上増加した。私たちが目撃しているのは、エルサルバドルにおける変革の瞬間だ。ピアツーピアプラットフォームは、新興市場での採用を促進している。(中略)このセンターは、従来の金融に無視されてきた人々に教育、アクセス、機会を提供し、新興市場にビットコインの実益を実証することになるだろう」と述べ、教育センターがエルサルバドルに大きな効果をもたらすとの展望を示した。

同センターには、教育リソースの提供に加え、ビットコインを活用し、きれいな水や質の高い教育へのアクセス、持続可能な農業、人道的支援を通じて公平な機会を創出することを目的とする人道支援団体「Built With Bitcoin Foundation」のオフィスも置かれる予定だ。

Paxfulは、2015年に設立されたビットコイン のピアツーピア・プラットフォーム。創業メンバーはその後、新興市場を支援するためにBuilt With Bitcoin Foundationを設立した。

現在までに、同団体は世界中で8つの学校、7つの太陽光プロジェクト、10以上の水と農業システムの建設と修理を行っている。(提供:月刊暗号資産