2022年2月13日、米NFL(ナショナル・フットボールリーグ)の王者を決める「第56回 スーパーボウル」が開催された。NBCスポーツによれば、ロサンゼルス・ラムズがシンシナティ・ベンガルズを23対20で下した試合の平均視聴者数は1億1,230万人に達し、5年ぶりの高水準を記録した。

スーパーボウルは米国で最も高い視聴者数を稼ぐイベントの1つとされているが、今回NBCが販売した30秒のテレビCM枠は過去最高額の700万ドル(約8億円)に達した。ウォール街の市場関係者からは「スーパーボウルのCMを見れば最も勢いのある産業がわかる」との声も聞かれるが、今年は暗号資産やEV(電気自動車)、そしてメタバースといった最先端テクノロジーのCMが目についた。筆者の子ども時代のスーパーボウルのCMといえばポテトチップスやドリトス、清涼飲料水の印象が強く残っているが、時代は大きく変わったのだと実感せざるを得ない。

今回はメタバースの話題をお届けしよう。