米大手SNSのTwitterは17日、最新のアップデートを通じ、投げ銭機能「Tips」においてイーサリアムへの対応を開始したと発表した。ユーザーはTwitterの「投げ銭ポリシー」に同意することで、プロフィールにイーサリアムのウォレットアドレスを記載できるようになった。
この投げ銭機能は、ユーザーが応援したいユーザーのプロフィールに直接資金を投じることができるサービスだ。昨年9月にはビットコインの投げ銭機能がローンチされたため、今回導入されたイーサリアムは投げ銭対応銘柄の2つ目の暗号資産となる。
また、Twitter社が米暗号資産メディアCoinDeskに伝えたところによると、イーサリアムの対応でETHやERC20規格のトークンを利用した投げ銭も可能だという。そのため、ERC20規格のテザー(USDT)などといったステーブルコインも利用できる。
ビットコインでの投げ銭ではライトニングネットワーク上のウォレットアドレスを利用して送金手数料を抑えられる一方、イーサリアム投げ銭ではイーサリアムブロックチェーンのガス代に応じて送金手数料が変化する。例えば、ネットワークが混雑している時には、送金手数料が暴騰する可能性もある点には注意が必要だ。
また、Tipsは他にもCash AppsやVenmo、PagaやBarter、Paytmに対応しており法定通貨の送金も可能になっている。
Twitter社がイーサリアムブロックチェーン関連の取り組みを行うのは初めての例ではない。今年1月にリリースされた定額制サービス「Twitter Blue」では、ユーザーがMetaMaskをはじめとしたウォレットに接続でき、プロフィール画像としてNFTを設定できるようになった。
現在はイーサリアム上で作成されたNFTにのみ対応しており、対応している暗号資産ウォレットは「Coinbase Wallet」「Ledger Live」「MetaMask」などとなっている。
Twitterは昨年11月にdApps(分散型アプリケーション)をはじめとした暗号技術に特化した組織「Twitter Crypto」を設立するなど、暗号資産(仮想通貨)に関する取り組みを積極的に行なっている。
ビットコインの支持者として知られるJack Dorsey氏が同月にCEOを退任したものの、今後もTwitterにおける暗号資産を取り入れる動きは加速していくものとみられる。(提供:月刊暗号資産)