米国を拠点とする大手レコードレーベルのワーナー・ミュージック・グループ(WMG)が、人気ブロックチェーンゲームを手がけるSplinterlandsと提携したことが23日、明らかになった。2社はワーナー・ミュージック・グループに所属するミュージシャンや作品を主題にしたP2E(Play to Earn)型のゲームを共同開発する予定だという。
Splinterlandsは、Hiveブロックチェーン上に構築されたファンタジー系のデジタルカードゲーム「Splinterlands」を運営する企業だ。2018年にローンチ後、Splinterlandsは毎日45万人のアクティブユーザーがプレイする人気のNFT(非代替性トークン)ゲームに成長した。
ワーナー・ミュージック・グループがSplinterlandsと共同で開発するのは、モバイル型のアーケードゲームだという。ユーザーにとっても遊びやすいゲームを目指すことで、従来のP2Eゲームよりも普及しやすく、さらにコミュニティ作りをしやすくする目的があるという。
SplinterlandsのCEOであるJesse Reich氏は、「ワーナー・ミュージック・グループが音楽業界をWeb3.0コミュニティが求める水準に進化させている」と評価する内容のコメントを残した。
また、「ゲームと音楽、暗号資産やNFT、DeFi(分散型金融)、ブロックチェーンが交差する地点で新たなコラボレーションをしていくことを楽しみにしている」とコメントした。
ワーナー・ミュージック・グループのチーフデジタル責任者を務めるOana Ruxandra氏は、今回の提携について「我々はP2Eゲームがもたらす可能性の大きさを侮ってはいけない」とコメントしている。
同氏は続けて、「Splinterlandsと提携してゲームを開発することで、この分野に興味のあるアーティストの新しい収入源を作りつつ、ファンやコミュニティの立場を高めることができる」とし、今後Web3.0分野が進化する中で音楽がその中心となるために力を入れていくと意気込みを示した。(提供:月刊暗号資産)