3日、国内企業のキュアが運営するコスプレプラットフォーム「Word Cosplay」にて、投げ銭として用いられる暗号資産(仮想通貨)・コスプレトークン(Cosplay Token=COT)が、暗号資産取引所サクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)およびZaifにおいて、今月14日に同時上場することが発表された。
コスプレトークンの取扱いは国内初であると同時に、同一の暗号資産が同日に複数取引所で上場するのは日本初事例となる。
海外取引所ではビットレックス(Bittrex)で取扱いがあり、DEX(分散型取引所)ではユニスワップ(Uniswap v2)およびクイックスワップ(Quickswap)で取引されている。
「Word Cosplay」は世界180ヵ国から72万人超のユーザーが参加しており、現在も増加傾向にある。コスプレイヤーのイベントや、世界コスプレサミットを20年に渡って展開してきた。世界のコスプレイヤーやファンの集う場所として定番となっている。
Zaifは今後、入出金およびOrderbook trading・かんたん売買での取引を順次予定していく。Zaifは今回の上場で14銘柄の暗号資産を取扱うこととなる。
SEBCでは「積み立てサービス」にて暗号資産を取り扱っているので、今回も同様のサービスが展開される見込みだ。
また今後、キュアはCOTを基軸通貨として、コスプレイヤーNFT(非代替性トークン)を関連させた新規サービスも近日公開予定であるという。この新規サービスについては、Web3.0やDeFi(分散型金融)と呼ばれるブロックチェーンの最先端テクノロジーが取り組まれており、ブロックチェーン開発企業のチューリンガム株式会社が開発を担っている。昨年12月5日、COTのハードフォークが実施されたことから、取扱うのはハードフォーク後のCOTとなる。
COTはイーサリアムをベースとしたトークン。世界中のコスプレイヤーやそのファン、カメラマンなどなどコスプレ界で活動をする人々で形成されている「コスプレ経済圏」の自発的発展と、コミュニティへの貢献を目的として発行されている。今後、コスプレイヤーがNFTを発行することができ、ファンはCOTを使ってお気に入りのNFTを購入したり、応援のため投げ銭したり、返礼品として貰うことが可能となる。また、オンラインだけではなく、オフラインのイベントなどでグッズやサービスを購入する際にも利用されることが検討されている。
現在問題となっている、イーサリアムのガス代の高騰の対応策として、ポリゴン(Polygon)ブロックチェーン上でもCOTの取り扱いが可能となっているが、SEBCとZaifではERC20規格のCOTのみの取り扱いとなるため、注意が必要だ。(提供:月刊暗号資産)