エイベックス・テクノロジー(ATS)株式会社は2月28日、メタバース「ザ・サンドボックス(The Sandbox)」とパートナーシップ体制を構築したと発表した。年内にテーマパーク「エイベックスランド(仮称)」をオープンする。

エイベックス、The Sandboxに 「エイベックスランド」をオープンへ
(画像=月刊暗号資産)

ATSはこれに先駆けて、ザ・サンドボックス内で3月3日に開催される「Metavex District LANDセール」に参加する。同イベントでは、ピコ太郎、浜崎あゆみ(ayupan)、AmPm、大沢伸一(MONDO GROSSO)の4組のエイベックス所属アーティストの関連NFT(非代替性トークン)アイテムを計6点と、「エイベックスランド」の中で開催されるオープンイベントに参加することができる「エイベックスパス」、ザ・サンドボックス内のLAND(土地)をセットにした「プレミアムLAND」が110組限定で販売される予定だ。

ATSでは2019年5月よりブロックチェーン技術を活用したNFT事業に取り組んできた。NFT、メタバース領域でのグローバルなIP(Intellectual Properties=知的財産)展開の拡大を目的に、今回の提携にいたった。

エイベックスランドはバーチャル空間上でアーティストとファンが交流できる場所だ。アーティストの配信ライブ、ファンミーティング、NFTアイテムの販売などの実施を検討している。ザ・サンドボックス内ではアイテム、キャラクターなどをNFTとしてプラットフォーム上で売買することも可能だ。

Avex USA Incの出資先であるバーチャルコンサート事業を手掛ける「WaveXR(ウェーヴ・エックスアール)」は日本より先にバーチャルコンサートを実現している。「WaveXR」では昨年11月、ジャスティン・ビーバーのメタバース内ライブ「Justin Bieber – An Interactive Virtual Experience」を実施。同コンサートではジャスティンがデジタルアバターとなり、最新アルバム「Justice」の楽曲を披露した。

コンサートの途中ではジャスティンとファンとの会話に加え、チャットを通じてインタラクティブに応援することで、光のパワーをジャスティンに送るというバーチャルコンサートならではのイベントもあった。

この経験と蓄積されたノウハウはエイベックスランドでも発揮される。日本のエンターテイメント企業がいよいよ本格的にメタバースに参入すると言えるだろう。(提供:月刊暗号資産