春の訪れとともに、セントラルパークも暖かな陽光と美しい新緑に彩られてきた。コロナ禍の規制が解除されたこともあって、観光客もどっと押し寄せている。とはいえ、欧米とアジアではコロナ対策のスタンスに温度差があるのか、筆者が見る限り、観光客のほとんどは欧州からと思しき人々だ。コロナ前であれば、傘を目印とした案内人を先頭に中国からと思われるにぎやかな団体客をセントラルパークや自由の女神、タイムズスクエアといった観光名所の至るところで見かけたものである。1日も早く、世界中の誰もが自由に旅行を楽しめる日が訪れることを願わずにはいられない。

米国株,見通し
(画像=comicstocks / pixta, ZUU online)

さて、春爛漫ムードが広がるニューヨークであるが、米株式市場が冬を抜け出すにはまだ時間がかかりそうだ。気掛かりなのはFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げが加速しそうなことで、米債券市場では利回り曲線の平坦化が進むなど「将来的な景気後退を示すシグナル」も見られる。S&P500はこの1カ月間(2022年3月25日時点)で3.87%上昇し、ひと頃に比べ下値不安が遠のいたようにも見受けられるが、依然として予断を許さない情勢だ。