英国政府が近々、暗号資産(仮想通貨)の規制案を発表する可能性があることがわかった。27日、米CNBCが関係筋の話として報じた。

英国政府、近日中に暗号資産規制案を発表か
(画像=月刊暗号資産)

報道によると、この規制案はステーブルコインに焦点を当てるものとなる予定で、今後、数週間以内に発表する予定であるという。

規制案の詳細は明らかになっていないものの、これまで明確化されていなかった分野に法的根拠を与えることから、暗号資産業界にとって望ましいものになる可能性が高いと関係筋は語ったようだ。

これまで、英財務省は暗号資産市場やステーブルコインをより理解するため、多くの企業や業界団体と議論を進めてきたという。

現在、ウクライナへの軍事侵攻を行っているロシアに対し厳しい経済制裁が行われている。こうした状況を踏まえ、各国の規制当局等はロシアが経済制裁逃れで暗号資産を利用する可能性があると懸念している。

英国が暗号資産規制案を発表する背景には、こうしたロシアへの対応のほか、マネーロンダリングをはじめとした不正行為の取り締まりがあるものとみられる。

暗号資産規制に関しては今月、米国政府が大統領令を発表した。この大統領令では、暗号資産やデジタル資産分野において、米国が国を挙げて取り組んでいく意思を表明した格好だ。

また、規制についても政府が積極的にアプローチしていく必要があるとしており、各省庁に対して調査および報告書の提出を求めるなど、本格的に暗号資産分野で世界を牽引する姿勢を打ち出した。

CNBCに語った関係筋によると、この米大統領令が英国の関係省庁による連携強化につながり、規制案の発表に至った可能性があるという。

近頃、英国では暗号資産を巡る動きが活発化している。

今月16日には、英国の金融監視機関である金融行動監視機構(FCA)が暗号資産関連部門の責任者の募集を開始。また、英国の中央銀行にあたるイングランド銀行は24日、暗号資産やDeFi(分散型金融)に関する報告書を発表している。

いずれも暗号資産を締め付けるものではなく、前向きに捉えてた動きであることがうかがえる。(提供:月刊暗号資産