世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は29日、イーサリアムブロックチェーンとの互換性を高めた「Binance Bridge 2.0」を発表した。

バイナンス、イーサリアムとの互換性を高めた「Binance Bridge 2.0」を発表
(画像=月刊暗号資産)

同取引所が以前提供していたクロスチェーンプロトコル「Binance Bridge」のイーサリアムブロックチェーンと比べ、さらに互換性を高めて再ローンチした形となる。

従来のBinance Bridgeは、バイナンスに上場しているトークンのみに対応していたが、今回発表された「Binance Bridge 2.0」では同取引所に上場していない銘柄にも対応している点が大きな変更点となっている。

未上場の各銘柄は、その銘柄に1対1で裏付けられた「BToken」としてBNB Smart Chain上で利用可能になる。なお、各銘柄をブリッジした後に元のトークンに戻すことも可能だ。

同取引所の発表によると、ゆくゆくはイーサリアム上で発行されたトークン全てに対応する計画だという。

さらに、バイナンスは発表で、Binance Bridge 2.0ではブリッジなどの機能を、第三者を介さず同取引所内の口座から直接行えることも強調した。

未上場の銘柄はバイナンスアプリ内の新規自己管理型ウォレット(SCW)で保管できるようになり、上場銘柄は資金ウォレットまたは現物ウォレットに直接送金される仕組みだ。

また、Binance Bridge 2.0は「異なるブロックチェーン間の互換性を著しく向上させ、BNB Smart Chain からDeFi(分散型金融)領域へ直接アクセスできるようになる」と説明された。

Binance Bridge 2.0が機能することで、BNB Smart Chainのエコシステム内でDeFiやメタバース、dApps関連の分野で利用することができる銘柄が増えることになる。

BNB Smart Chain上ではNFT(非代替性トークン)の販売量が増加し続けているが、今後はDeFiの領域でも成長を見せる可能性があるだろう。(提供:月刊暗号資産