1日のビットコイン(BTC)は、4万7,000ドル(約574万円)台から一時4万4,500ドル(約544万円)ほどまで下落した。
ビットコインは、先週ステーブルコインプロジェクト・テラ(LUNA)のド・ウォン(Do Kwon)CEOが、米ドルに裏付けられたステーブルコイン「TerraUSD(UST)」の準備金として100億ドル(約1兆2,000億円)相当のビットコインを購入すると公表した影響もあり、今週も一時4万8,000ドル(約587万円)台に到達した。
しかし現地時間31日のNYダウでは、四半期待末の利益確定の売りが先行し、550ドル下落。1日の日本においても年度末ということで利確売りの動きが続いていたが、後場にかけて徐々に戻していき、前日比155円45銭安(-0.56%)の2万7,665円98銭で今週の取引を終えている。
こうした動きに連動し、ビットコインをはじめ多くの暗号資産(仮想通貨)が価格を落としたものとみられる。
さらに、今夜は米国において雇用統計とISM製造業景況指数が控えている。そのため、結果によっては米国市場に影響が出ることも予想され、暗号資産も連動する可能性がある。なお、市場予想は非農業部門雇用者数(NFP)が49万人増、失業率は3.7%、平均時給は前年度比+5.5%となっている。
近頃上昇傾向が強まっていたアルトコイン市場も、1日は全面安の様相を見せている。
しかし、そういった状況で国内発の暗号資産であるパレットトークン(PLT)が大きく価格を伸ばしている。記事執筆時点で前日比約13%、前週比では約50%の上昇を見せるなど好調に推移している。
要因としては、PLTを用いたNFTプラットフォーム「PLT Place」が、1日19時よりオープンすることが挙げられる。併せて、PLTの基盤となっているブロックチェーン・Paletteを利用したブロックチェーンゲーム「ELF Masters」のNFTパックセールが19時30分より開始する予定だ。
昨年、国内初IEOを実施したPLTとその基盤ブロックチェーンが本格的に利用されるとの期待が価格面にも影響したものとみられる。
また、大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)において上場した運動系ゲームアプリ「STEPN」のガバナンストークンであるSTEPN(GMT)も前日比約51%の上昇を見せるなど、一部のGameFi関連銘柄は好調に推移していると言える。(提供:月刊暗号資産)