フォルクスワーゲン・パサート・ヴァリアントに新PHEVモデルの「パサートGTEヴァリアント」を追加設定。年内の供給は約50台を予定
フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは2022年4月5日、日本における旗艦ステーションワゴンのパサート・ヴァリアントに新プラグインハイブリッドモデルの「パサートGTEヴァリアント」を設定し、同日より発売した。
車種展開は以下の通り。
パサートGTEヴァリアント:634万5,000円
パサートGTEヴァリアント アドバンス:683万8,000円
なお、半導体の供給不足などの影響により日本への年内の供給は約50台の見込みで、それ以降の受注分については来年以降の出荷を予定している。
パサート・シリーズは昨年4月に大幅改良モデルが日本に上陸。新世代のVWデザインの採用やパワートレインの変更、最新の運転支援システムの全車標準装備化などを実施して、上級セダン&ステーションワゴンとしての魅力度をいっそう高めた。そして今回、従来モデルよりEV走行距離を延ばした新しいPHEVモデルのヴァリアントをラインアップして、訴求力をいっそう引き上げている。
肝心のパワートレインは、1.4TSIの1,394cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(最高出力156ps/5,000~6,000rpm、最大トルク250Nm/1,550~3,500rpm)、最高出力85kW/最大トルク330Nmを発生する電気モーター、総電力量を従来の9.9kWhから13.0kWhへと増強したリチウムイオンバッテリー、専用セッティングの6速DSGトランスミッションでシステムを構成して前輪を駆動。走行モードは、モーターのみで走行する“EVモード”、モーターとエンジンを効率よく使って走行する“ハイブリッドモード”、モーターとエンジンの両方のパワートレインを使って力強く走行する“GTEモード”という3モードを設定する。EV走行可能距離は、WLTPモードで従来の51.7kmから57kmに向上した。
エクステリアにおいては、大幅改良モデルのパサート・ヴァリアントと同様、最新のVWデザインで仕立て直した前後バンパー(フロントバンパーはGTE専用)とラジエーターグリル、リアの中央部分に移設したPassatロゴなどによって、上質感や洗練度をアップ。また、GTE専用のC字型LEDデイタイムランニングライトやブルーに塗装したブレーキキャリパーなどを装備する。ボディカラーはパイライトシルバーメタリック/ディープブラックパールエフェクト/マンガングレーメタリック/オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト(有償オプション)の4色をラインアップした。
内包するインテリアでは、表地のデザインを刷新した新しいドアトリムやインストルメントパネルなどを採用。また、ステアリングにはGTE専用レザーマルチファンクションステアリングホイールを、ダッシュパネルには従来のアナログ時計に替えてバックライト付きのPassatロゴを配する。さらに、タッチコントロール式のエアコンディショナーコントロールパネルを組み込んで操作性を向上。一方、タッチ式センターディスプレーにはエネルギーフローや走行モード切替などを、メーターパネルには充電時間などを表示する機能を内蔵した。
先進安全運転支援機構に関しては、同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”やLEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT(アイキューライト)”など、最新のシステムを標準で装備。モバイルオンラインサービスの“We Connect”および“We Connect Plus”も標準で採用している。
(提供:CAR and DRIVER)