この記事は2022年4月18日に「月刊暗号資産」で公開された「香港のNFTゲーム大手アニモカ、P2E・オンラインRPG企業を買収」を一部編集し、転載したものです。
香港を拠点とするWeb3.0企業のアニモカブランズ（Animoca Brands）が、ブロックチェーン基盤・プレイ・トゥ・アーン（Play to Earn=P2E）で多人数参加型オンライン・プレイング・ゲーム（MMORPG）を開発するDarewise Entertainment社を買収することを発表した。買収について、アニモカがDarewise社の70%の株式を所得することに合意したという。
Darewiseは現在、Assassin’s Creed IV: Black Flag、Assassin’s Creed Unity、Dying Light 2、Black & White、Tom Clancy’s The Division、Fableシリーズ等などの大ヒットゲームの開発者たちによって創業された欧州のゲーム会社。現在はMMORPGの「Life Beyond」を開発中だ。
Life Beyondはコミュニティを中心としたオープンワールドのメタバース。惑星コルバスを舞台として、Unreal Engineをベースに制作されており、クローズドアルファ版が公開されている。
Life Beyondは、「開拓」「定住」「政治」の3つを柱とするゲームだ。
プレイヤーは壮大な景観の謎を探索し、戦闘を行うほか、資源や古代の技術を集め、地域を制圧する。また、征服した地域にプレイヤーは定住可能で。住居を建設し、住民にレジャーや経済活動を提供するという。泥棒や犯罪者にも対処し、敵からの攻撃に対して町を防衛するほか、社会的ルールを定義し、制定するという内容になっている。
ゲームは無料参加型で、プレイに必要なNFT（非代替性トークン）の無料配布については近日中に発表するとしている。
アニモカはプレスリリースで、「2社のコラボレーションは、計画的な成長を促進し、ゲーム開発を加速させ、AAAゲーム（多くの開発費を投じ、大ヒットしたゲーム）開発とブロックチェーン統合、NFT、P2Eの機能を融合させていく。アニモカはDarewiseがWeb空間での開発とパブリッシングを迅速に行えるよう支援していく」と、今後について説明した。
アニモカの共同設立社兼執行会長のYat Siu氏は「（今回の買収は）非常にエキサイティングなものだ。Darewiseが開発中のLife Beyondは素晴らしい美しさとスケールを備えたMMORPGであり、オープンメタバースに強いインパクトを与え付加価値をもたらすことだろう。BenjaminとSamuelは世界クラスのメタバースを創り上げ、複雑で洗練され、深い魅力を持つP2Eのゲーム世界を創造する」とコメントした。（提供：月刊暗号資産）
