この記事は2022年4月25日に「月刊暗号資産」で公開された「仏・マクロン大統領、Web3.0やメタバースについて「見逃すことのできない機会」と言及」を一部編集し、転載したものです。


メタバース
(画像=Tapati/PIXTA)

フランスのマクロン大統領は22日、同国の暗号資産(仮想通貨)メディア・The Big Whaleのインタビューに応じ、Web3.0やメタバース、NFT(非代替性トークン)について言及した。

マクロン大統領はWeb3.0について、「必要条件的なもので、なおかつ見逃すことのできない機会でもある」とコメント。また、「フランスと欧州がWebの次世代をリードする見逃せない機会であり、 フランスには、そのための資産と才能がある」と語った。

同氏は、Web3.0やブロックチェーンといったテクノロジーが、社会を進歩させるためのサービスであることを認識しなければいけないと付け加えている。

さらに、Web3.0に関連して、メタバースとNFTについても見解を述べた。マクロン大統領はメタバースが「私たちが知っているWebの新しいステップを示すものになる可能性がある」と述べた上で、「欧州が中心的なプレイヤーになるべきだ」と発言。

米国や中国の大企業に依存することなく、Web3.0やメタバースに関する技術要素を確保できるようにしたいと語った。欧州全体で見れば人材の成長が顕著であることから、実現できるとの見通しを立てた。

メタバースに注力するということは、自国の文化や創造的なコンテンツを作り、促進していくことにもつながるとマクロン大統領は語る。特に音楽やコンサート、美術展などでの応用は、文化やレジャーの分野を大きく発展させる可能性があるという。

併せて、NFTにも可能性を見出し、欧州の主要な文化機関が政策を策定する必要があると述べた。

マクロン大統領は、これらのメタバースやNFTを念頭に、「これらの革命なくして文化政策を考えることはできない」と述べ、注力していく重要性を示した。

今回のインタビューは、マクロン大統領自身が立候補しているフランス大統領選に合わせて行われた。

県選投票にまでもつれ込んだ選挙の行方は日本時間25日に体勢が判明し、マクロン大統領は得票率58.54%で極右政党のルペン氏に勝利。大統領2期目を迎える同氏は、5年後の2027年までが任期となる。(提供:月刊暗号資産