この記事は2022年5月16日に「月刊暗号資産」で公開された「損保ジャパンとANAがメタバースで提携 世界初の実証実験を実施 」を一部編集し、転載したものです。


バーゼルⅢ最終化の見直しのポイントと影響
(画像=PIXTA)

損害保険ジャパン株式会社は13日、ANAグループ傘下のANA NEO株式会社と提携したことを発表した。

ANA NEOはバーチャルトラベルプラットフォーム「SKY WHALE」を開発、運営している。

「時空を超える旅客機」をコンセプトとするSKY WHALEは、「Skyパーク」、「Skyモール」、「Skyビレッジ」という3つのサービスで構成されている。自宅にいながら最大8人で同時にバーチャル旅行を楽しむことができ、さらにはショッピングや医療、行政サービスなども受けることができるという。

世界152ヵ国以上に展開し、ANAマイレージ会員数3,400万人、国際線・国内線5442万人を会員と見据えた、メタバースとしては国内最大規模となるプロジェクトだ。

参画する目的は、メタバースにおける新たな保険商品開発やサービスの可能性を探るためだと説明。このような大規模な基盤を活用して保険会社が実証実験を行うケースは世界で初めてとなるという。

今回の検証として、以下の内容に取り組むという。

  • メタバースにおける保険商品開発に関する市場性と事業性。メタバースの取引等
  • メタバース上の取引等に関するリスク実態の検証
  • メタバースにおける保険商品や関連事業の適合性の検証
  • メタバース上の各種データ分析、有用性の検証
  • 保険、リスクマネジメント分野以外での事業連携、共同創設の検討

また、デジタルアイテムとデジタルコンテンツに関する商取引、メタバースでのUX(ユーザーエクスペリエンス)に関してカバーする保険、Web3.0型ビジネスモデル(ウォレットやNFT取引、越境)の関連領域についても検証を行う。

保険のあり方やデジタルアセットの活用も考慮し、契約や加入プロセス、商品設計や契約保全に至るまで検討を行うほか、Web3.0型試行の保険会社へ変革を図っていくという。

今後もWeb3.0社会やメタバース市場での事業展開とビジネス共創を加速させていく方針だ。(提供:月刊暗号資産