この記事は2022年5月26日に「月刊暗号資産」で公開された「Huobi Japan、国内初となるビットコインSV(BSV)上場へ」を一部編集し、転載したものです。
国内暗号資産(仮想通貨)取引所Huobi Japanは26日、ビットコインSV(BSV)の取扱いを6月中旬より開始すると発表した。ビットコインSVの取扱いは国内の暗号資産交換業者として初となる。取扱いサービスや取引される通貨ペアについては後日告知される予定だ。
ビットコインSVは2018年にビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークを経て誕生した暗号資産だ。自身をビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモト本人であると主張しているオーストラリアの開発者・クレイグ・ライト氏が主導するプロジェクトとしても知られている。
2017年、ビットコインネットワークの取引手数料が高騰。ビットコインのスケーラビリティに対する懸念が一層深まり、2017年にビットコインキャッシュが誕生した。
ビットコインキャッシュのブロックサイズはビットコインと比べ数倍の大きさになったことから、手数料や送金速度に関する課題に改善が見られた。しかし、ライト氏を中心としたグループはさらにブロックサイズを大きくする必要があると主張。これがビットコインキャッシュの分裂を招くきっかけとなる。
結果、ビットコインキャッシュは2018年11月にハードフォークを実施し、ビットコインSVが誕生した。
記事執筆時点で、ビットコインSVは約6,500円で推移している。
一時は時価総額10位以内に位置していた暗号資産だが、記事執筆時点では55位となっている。DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)の台頭により他のプロジェクトへの注目度が増したことなどから、順位を落とした格好だ。
Huobi Japanは今月上旬にポルカドット(DOT)およびエンジンコイン(ENJ)の取扱いを発表するなど、今年に入り新規銘柄の取扱いを積極的に行っている。ビットコインSVの取扱いが予定通り開始されると、同取引所の取扱い銘柄数は20となる。(提供:月刊暗号資産)