この記事は2022年6月1日に「月刊暗号資産」で公開された「「アイドル×メタバース」のオーバース、国内暗号資産取引所2社とIEOで基本合意」を一部編集し、転載したものです。


IEO
(画像=PIXTA)

株式会社オーバースは先月31日、新しいアイドルグループの創造を目的としたIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング:Initial Exchange Offering)の準備を開始したと発表した。

また、国内暗号資産(仮想通貨)取引所DMM BitcoinおよびcoinbookとIEOによる資金調達に向けた基本合意書を締結したことも明らかにした。受託販売契約を締結後、2023年初旬にIEOの実施と暗号資産取引所における取引開始を目指すという。

発行する暗号資産はNippon Idle Token(NIDT)で、イーサリアムブロックチェーン上で発行されるユーティリティ・トークンとなる。

新しいアイドルグループの組成および活動のために発行され、利用者はNIDTを通じてアイドル活動の応援および支援を行うことができ、活動拠点であるメタバースやその中で展開されるコンサート、イベント、NFT(非代替性トークン)などのアイドル活動全体において、NIDTエコシステムが形成されると説明している。

IEOを通じて調達した資金は、新しいアイドルグループを創造(募集・選考・選定・育成)するプロジェクトの推進に活用されるという。

このプロジェクトを通じて結成されたアイドルグループは、「ブロックチェーン技術とメタバースを利用した活動領域の拡大」をミッションとしてアイドル活動を展開していく。従来のアイドル活動に加え、NFTなどをはじめとするブロックチェーンを活用したデジタルコンテンツの提供を行なっていくほか、現実世界では実現できなかったアイドル活動をメタバース内において展開しに世界中に発信していくと意気込みを述べている。

さらに、同プロジェクトではアイドル分野において著名な有識者を総合プロデューサーに迎える方向で準備しているとのことで、アイドルグループのマネジメントや楽曲制作及び販売についても、豊富な経験のある企業と業務提携を行い、事業を推進してという。

今後のスケジュールとしては、2023年初旬にIEOを実施後、同年春にメンバー募集および選考、夏に最終選考を実施しアイドルグループを結成するという。その後、2023年秋にアイドルグループを正式発表、冬にデビューする予定だ。

昨年7月にコインチェックで行われたPalette Token(PLT/パレットトークン)を皮切りに、国内においてIEOの実施や検討が徐々に行われつつある。直近では、GMOコインがJ2リーグ所属のFC琉球の独自暗号資産・FCRコイン(FCR)のIEOを実施している。(提供:月刊暗号資産