FRBがQTを開始 ―― 景気後退に備えた資産の再配分シミュレーション
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2022年6月からいよいよFRB(アメリカの中央銀行)の資産圧縮施策(量的引き締め=QT:Quantitative Tightening)が始まった。アメリカだけでなく、世界各国がコロナで拡大した中央銀行の資産を圧縮しようと引き締めを始め、それが世界的な景気後退を引き起こすのではないかと懸念されている。このような状況に対して、世の中の富裕層はどのようにして金融引き締めや景気後退に備えているのだろうか。今回も富裕層向けに資産運用コンサルティングを行なっているウェルスパートナー代表の世古口氏に解説してもらう。

世古口俊介
世古口 俊介(せこぐち しゅんすけ)
2005年4月に日興コーディアル証券(現・SMBC日興証券)に新卒で入社し、プライベート・バンキング本部にて富裕層向けの証券営業に従事。その後、三菱UFJメリルリンチPB証券(現・三菱UFJモルガンスタンレーPB証券)を経て2009年8月、クレディ・スイス銀行(クレディ・スイス証券)のプライベートバンキング本部の立ち上げに参画し、同社の成長に貢献。同社同部門のプライベートバンカーとして、最年少でヴァイス・プレジデントに昇格、2016年5月に退職。2016年10月に株式会社ウェルス・パートナーを設立し、代表に就任。2017年8月に内藤忍氏と共同で資産デザインソリューションズを設立し、代表に就任。