ランドローバーが2023年モデルのディフェンダーの予約受注をスタート。90と110に加えて、8名乗り3列シートの「130」を新設定。130には日本導入記念モデルのローンチエディションをラインアップ
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2022年6月7日、ランドローバー・ディフェンダーの2023年モデルを発表し、同日より予約受注を開始した。ボディタイプは従来から継続する90と110のほか、8名乗り3列シートの130を追加設定する。また、130には日本導入記念モデルのローンチエディション(LAUNCH EDITION)を限定30台でラインアップ。受注は本年6月7日から7月10日まで実施し、予定台数を上回る申し込みがあった場合は抽選となる。
車種展開は以下の通り。
■ディフェンダー90/2.0L直列4気筒INGENIUMガソリンエンジン搭載車
ディフェンダー90 P300:597万円
ディフェンダー90 S P300:677万円
ディフェンダー90 SE P300:725万円
ディフェンダー90 X-DYNAMIC SE P300:795万円
ディフェンダー90 X-DYNAMIC HSE P300:880万円
ディフェンダー90 XS EDITION P300:841万円
■ディフェンダー110/2.0L直列4気筒INGENIUMガソリンエンジン搭載車
ディフェンダー110 P300:674万円
ディフェンダー110 S P300:740万円
ディフェンダー110 SE P300:785万円
ディフェンダー110 XS EDITION P300:902万円
■ディフェンダー110/3.0L直列6気筒INGENIUMディーゼルエンジン(MHEV)搭載車
ディフェンダー110 SE D300:805万円
ディフェンダー110 X-DYNAMIC SE D300:912万円
ディフェンダー110 X-DYNAMIC HSE D300:973万円
ディフェンダー110 X D300:1,234万円
■ディフェンダー130/3.0L直列6気筒INGENIUMディーゼルエンジン(MHEV)搭載車
ディフェンダー130 SE D300:1,041万円
ディフェンダー130 X-DYNAMIC HSE D300:1,142万円
ディフェンダー130 X D300:1,364万円
ディフェンダー130 FIRST EDITION D300:1,159万円
■ディフェンダー130 LAUNCH EDITION/3.0L直列6気筒INGENIUMディーゼルエンジン(MHEV)搭載車
ボディカラー・フジホワイト:1,245万8,000円(販売台数10台限定)
ボディカラー・セドナレッド:1,207万8,000円(販売台数10台限定)
ボディカラー・カルパチアングレイ:1,223万1,000円(販売台数10台限定)
2023年モデルのディフェンダーは、新ボディタイプの130を追加して車種の選択肢を増やしたほか、機能装備の拡充や新素材のシートの設定などを実施して、新世代オフローダーとしての魅力度をいっそう高めたことが特徴である。
まず全体の改良としては、キーフォブが1.5m以内に近づいた時点で自動的にロックが解除され、1.5m以上離れると自動的にロックされるウォークアウェイエントリー&ロック機能を備えたキーレスエントリーを標準で装備。また、ナノイーXおよびPM2.5フィルター付の空気清浄システムプラスや、ノンレザーの新素材アバンテックを使用したレジストシートを選択できるようにした。
新設定の130に話を移そう。
ボディは既存の110と同寸のホイールベース3,022mm(欧州仕様)に設定したうえで、ボディ後部を340mm延長。全長は5,358mm(欧州仕様)に設定し、延長分は3名掛け3列目シート用スペースとラゲッジ空間に充てた。
エクステリアに関しては、ディフェンダー・ファミリー共通のアイコニックな特徴を備えながら、リアフェンダーおよびクォーターウィンドウの拡大によって、伸びやかかつ存在感あふれるアピアランスを創出。また、標準装備のパノラミックガラスルーフに加えて、3列目シートの頭上にはもうひとつのサンルーフを配備した。
ディフェンダーの個性であるオールテレイン走破能力を確保するために、ボートテールスタイルのアップリフトをつけて、28.5°のデパーチャーアングル(オフロードモード設定時)を実現したこともトピック。同時に、LEDリアコンビネーションランプまわりのデザインを見直し、ディフェンダーのサイドプロファイルの特徴である3本のラインがリアに向かってわずかに上昇する造形に仕立てる。また、既存のディフェンダーと同様、4タイプのエクステリアアクセサリーパック(エクスプローラーパック、アドベンチャーパック、カントリーパック、アーバンパック)も選択可。さらに、ブラックエステリアパックやブライトエクステリアパック、エクステンデッドブラックエクステリアパック、エクステンデッドブライトエクステリアパックも用意した。
キャビン空間については、2列目と3列目の着座位置が少しずつ高くなるスタジアムシートを採用。また、2列目シートを前方にスライドして倒すことで、3列目への広い乗り込み口を確保する。さらに、各列にベンチレーションを設けてダクトを追加する4ゾーンクライメートコントロールもオプション設定した。一方、カーペット類は130専用にアレンジ。シートヒーターやパッド入りアームレスト、使い勝手に配慮した収納スペース、移動中もデバイスを充電できるUSB-Cポートなど、乗員の快適性を高めるアイテムも鋭意組み込んだ。
コクピットは既存の90および110と同様、11.4インチの大型タッチスクリーンを備えたインフォテインメント「Pivi Pro」を装備。また、ノーブルクロームディテールやウッドパネルといった上質な素材を採用する。シート表皮は新素材アバンテックを使用したレジストタイプのほか、ライトオイスターパーフォレイテッドウィンザーレザーやヴィンテージタンパーフォレイテッドウィンザーレザーなどを設定した。
ラゲッジ容量は3列目シートを使用した状態で389リットル、3列目格納時で1,232リットル、2列目・3列目格納時で最大2,291リットルを確保。3列目シートは40:20:40の分割可倒式で、乗員や積載物に合わせて様々なシートアレンジを可能としている。
130ローンチエディションの内容を見ていこう。
ボディカラーはフジホワイト、セドナレッド、カルパチアングレイの3色を設定。フジホワイトにはエクステンデッドブライトエクステリアパックを組み込む。装備面では、フジホワイトにライトオイスターウィンザーレザーシート(ルナインテリア)やナチュラルライトオークのパネル、ホワイトパウダーコートブラッシュドフィニッシュのクロスカービーム、ポリッシュドシルバーフィニッシュの20インチ“スタイル5098”アロイホイールを、セドナレッドにエボニーウィンザーレザーシート(エボニーインテリア)やナチュラルスモークドダークオークのパネル、ライトグレイパウダーコートブラッシュドフィニッシュのクロスカービーム、グロススパークルシルバーフィニッシュの20インチ“スタイル5098”アロイホイールを、カルパチアングレイにビンテージタンウィンザーレザーシート(エボニーインテリア)やラフカットウォールナットのパネル、ライトグレイパウダーコートブラッシュドフィニッシュのクロスカービーム、グロススパークルシルバーフィニッシュの20インチ“スタイル5098”アロイホイールを採用。さらに、14ウェイ電動フロントシート(ヒーター&クーラー、メモリ、4ウェイマニュアルヘッドレスト付)やコールドクライメートパック(ヒーター付ウィンドスクリーン/ヒーテッドウォッシャーノズル/ヘッドライトパワーウォッシュ)、オフロードパック(トルクベクタリングバイブレーキ付電子制御アクティブディファレンシャル/家庭用電源ソケット)、アドバンスドオフロードケーパビリティパック(オールテレインプログレスコントロール[ATPC]/テレインレスポンス2/コンフィギュラブルテレインレスポンス)を標準で組み込んだ。
パワーユニットは基本的に従来を踏襲し、90に“INGENIUM”1,995cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(最高出力300ps/5,500rpm、最大トルク400Nm/2,000rpm)+副変速機付8速オートマチックを、110に同ユニットと“INGENIUM”2,993cc直列6気筒DOHC直噴ディーゼルターボエンジン(最高出力300ps/4,000rpm、最大トルク650Nm/1,500~2,500rpm)+小型統合電気モーター+副変速機付8速オートマチックのマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を採用。130には“INGENIUM”2,993cc直列6気筒DOHC直噴ディーゼルターボエンジン(最高出力300ps/4,000rpm、最大トルク650Nm/1,500~2,500rpm)+小型統合電気モーター+副変速機付8速オートマチックのマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を搭載する。シリーズ全体のボディカラーに関しては、フジホワイト/サントリーニブラック/ユーロンホワイト/アイガーグレイ/パンゲアグリーン/ゴンドワナストーン/タスマンブルー/ランタオブロンズ/ハクバシルバー/カルパチアングレイ/シリコンシルバーをラインアップ。130にはシックな赤系のセドナレッドも用意している。
(提供:CAR and DRIVER)