BMWアルピナ/メルセデスAMG/アウディRS/BMW/アルファロメオ/日産スカイライン/レクサスFモデルの魅力
圧倒的なパワーとプレミアムの融合。上質を追求したクオリティモデルたち
BMW ALPINA
すべてに洗練、大人のプレミアムスポーツ
BMWアルピナの魅力はエンジンとインテリア、そしてサスペンションセッティングにある。中でもシャシー性能は特筆レベルだ。クルマ好きなら、即座に魅了されるに違いない。最新のB3アルラッドは、「ロールスロイスがB3シリーズを作ったらおそらくこうなる」という素晴らしいフィールの持ち主。乗るたびに新たな感動がある。極上のインテリアとライドフィールに身を預ける幸せな時間を、人生でぜひ一度は体験しておきたい。(西川 淳)
購入ガイド:B3はアルピナの主力。歴代が独自チューンのストレート6を搭載 E46型ベースなら300万円台で購入可能
Mercedes-AMG
Theパワーエリート、速さと華麗さの競演
AMGの魅力を堪能するなら、AMGが設計したパワートレーン搭載車に乗るべきだと思う。AMGを単なるメルセデスのチューニングカーだと思っているクルマ好きにこそ、そういうモデルを勧めたい。最新モデルなら63や45がいい。中でも45の2リッターターボはフィール、パワーともに突き抜けている。AMG・A45のホットギャングぶりは史上最強といっていい。個人的には、少し前の自然吸気V8を積んだ63モデルも味わっておくべきだと思う。(西川 淳)
購入ガイド:AMGはサーキットも楽しい。6.3リッターの自然吸気V8を積む旧型C63は意外に身近。400万円台から入手できる
Audi RSシリーズ
全天候マルチスポーツ。圧倒的スタビリティ
高度なメカニズムを装備して、ベースモデルとは別格の抜群の運動性能を実現。まさに「スペシャルな味わい」が、「RS」の記号を冠したアウディ共通の見どころだ。日常シーンでは本来の高級車として振る舞いながら、サーキットに行けばレーシングスピードで平然と走り回る二面性を持っている。一部モデルが搭載する直列5気筒エンジンは、RSシリーズの大きな財産といえる。駆動方式は、もちろんクワトロ、すなわち4WDである。(河村康彦)
購入ガイド:RSは価格以上の満足感が味わえる。SUV系にも設定。流通量は少ないが中古車は比較的リーズナブル
BMW ストレートシックス
シルキーな走りの世界。完全バランスの心地よさ
シルキーシックスとは、かつては大排気量ビッグシックス(6気筒エンジン)がその対象だった。その後スモールシックス系もシルキーさを十分に引き継いだ。なかでもE46時代のM54ユニットと、E90用N52ユニットは「自然吸気時代の最後を飾る6気筒」として、いまなお評価は高い。魅惑的なサウンドを伴った吹き上がりと、盛り上がるパワーに感動しないクルマ好きはいない。もちろん最新の直6ターボでも精緻なシルキーフィールは健在だ。(西川淳)
購入ガイド:BMW製6気筒の魅力を堪能するなら適度なサイズの3シリーズがベスト。自然吸気の旧型も味わい深い
ALFA ROMEO
名門ドライバーズカー、イタリアの粋を体現
アルファロメオは、乗って楽しいイタリアンカーの代表。戦前からの名門だが、フェラーリやマセラティのように「お高くとまっている」わけではない。そこがいい。刺激的なエンジンとハンドリングへのこだわりが、モダンアルファの信条。最新のジュリア/ステルヴィオのクワドリフォリオは、世界一級のハンドリングセダン&SUVだ。4Cや8Cのようなスペシャルモデルはもちろん、かつてのV6搭載モデルもマニアを虜にする魔力があった。(西川淳)
購入ガイド:アルファは造形やサウンドも刺激的。現在は信頼性も高水準。中古車は比較的安く満足感が高い
NISSAN スカイライン
元祖スポーツセダン。「The羊の皮をかぶった狼」
1957年からの長い歴史を誇るスカイラインは、1960年代から積極的にレースに参戦。セダンのボディに高性能エンジンという組み合わせは「羊の皮をかぶった狼」と呼ばれ、多くのクルマ好きが共感した。その流れはGT-Rを生み育てたが、GT-Rが独立車種になった以降も伝統を継承している。現在の400Rは圧倒的な性能。歴代各車も日本を代表するスポーツモデルとして高い完成度を誇る。伝統を感じる一台だ。(森口将之)
購入ガイド:現行V37型も魅力的だが個性を追求するならクーペフォルムのV36型がお勧め。速さと上質の融合が魅力
LEXUS Fモデル
クールなキャラクターに熱き心臓、ギャップに萌える!
上質な作り込みで「静」のイメージが強かったレクサスに、熱い走りのキャラクターを持ち込んだモデルが、「F」の文字が加えられたスペシャルシリーズ。大排気量かつ自然吸気のV型8気筒エンジンがもたらす動力性能は絶品。絶対的な加速力はもとより、サウンドを含めたフィーリングは「日本車離れ」している。「一度乗ると、病みつきになりそう」な乗り味は、大きな価値がある。高級車であると同時に生粋のスポーツだ。(河村康彦)
購入ガイド:Fモデルは4ドアセダンのISF/GSF、クーペのRCF、計3モデル。中古車価格は内容を考えると比較的リーズナブル
(提供:CAR and DRIVER)