この記事は2022年7月1日に「月刊暗号資産」で公開された「米メタ、FacebookでもNFTをサポートへ 」を一部編集し、転載したものです。
米メタ(Meta)が、Facebook上でNFT(非代替性トークン)のサポートを行うことがわかった。先月30日、メタのテクニカル・プロダクト・マネージャーであるナブディープ・シン(Navdeep Singh)氏がTwitterで明かした。同氏は、「FacebookでNFTをローンチします!私たちが取り組んでいたものを世界とシェアすることに興奮しています」と語った。
公開しているスクリーンショットによると、タイムラインにNFTを投稿し、投稿をクリックすると、NFTの作成者等の詳細が表示される。この機能では、クリエイターが自分のプロフィールのタブでNFTを公開できるようサポートする。NFTアートには、インスタグラム(Instagram)と同様に「デジタル・コレクティブル」のラベルが付けられるという。
なお、この機能はまず米国の一部ユーザーに対して提供する予定だ。
メタはすでにインスタグラムにおいて試験的にNFT関連機能を導入している。現段階でイーサリアム(ETH)とポリゴン(MATIC)で作成されたNFTをサポートしており、今後はソラナ(SOL)とフロー(FLOW)のサポートも予定されている。そのため、Facebookにおいても同じブロックチェーンがサポートされるとみられる。
メタのCEOであるマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏は先月23日、「メタが近々、FacebookでNFTをサポートする」と述べていた。今回の発表は同氏の表明からわずか1週間ほどでの動きとなる。
ザッカーバーグ氏は「(インスタグラムへの試験導入により)クリエイターがインスタグラムとFacebookで同時投稿できるようになる」と述べていた。両プラットフォームでの共有機能はまだ搭載されていないものの、近日にも発表されるものとみられる。
ザッカーバーグ氏は、メタが同社のソフトウェアARプラットフォームであるSpark ARを活用し、インスタグラム・ストーリーズにおける拡張現実NFTに取り組むと述べている。さらに、持続可能性へのコミットメントの一環として、再生可能エネルギーを購入することにより、NFTなどのデジタル収集品に関連すると考えられる排出負荷の軽減に貢献していくと説明している。(提供:月刊暗号資産)