この記事は2022年7月22日に「月刊暗号資産」で公開された「第一商品、金連動暗号資産「Kinka」を発表 今年12月のローンチ目指す」を一部編集し、転載したものです。


ゴールド
(画像=(画像=Cinematic Boy/Shutterstock.com))

金地金販売を行う第一商品株式会社は20日、金価格と連動する暗号資産(仮想通貨)「Kinka」を発表した。

第一商品は証券決済システムやデジタルコンテンツの開発を手掛けるテコテックとの間でKinkaの開発に向け、今年4月20日に開発に向けた基本合意書を締結。5月18日には業務提携を発表していた。

今後のスケジュールは、7月下旬にシステムテストが完了、8月にコード監査・Kinkaプラットフォームによる受け入れテストを完了させ、10月にWebサイトをオープン、12月までにローンチ(サービスリリース)する予定だという。

Kinkaは金地金に裏付けられたデジタル資産。1Kinkaは1トロイオンス(約31.1035グラム)の価値に連動するように設計されている。

裏付けとなる金地金はロンドン貴金属市場協会(LBMA)に認定されたブランド、または大阪取引所が先物市場の受け渡し供用品に指定しているブランドに限定している。第一商品によれば、Kinkaは世界で流通する金トークンの中で最も品質にこだわったトークンで、「フォーナイン」と呼ばれる99.99%以上の最高品質の金地金を裏付けとするという。

イーサリアムブロックチェーン上で発行されるトークン規格ERC-20に準拠しており、規格に対応したコントラクト、暗号資産交換所、マーケットプレイス、ウォレットと互換性があると説明する。

メリットは、金の現物を保有する際に必要な保管料や、手数料が一切かからない点だ。また、裏付けとなる金地金を保管する倉庫会社の窓口で交換できる点もメリットで、この倉庫会社は世界各地にあるという。

なお、今回の発表後、第一商品の株価は140円台から190円台まで大きく上昇している。

国内における金価格と連動した暗号資産としては、三井物産デジタルコモディティーズが今年2月から提供しているジパングコイン(ZPG)がある。基盤ブロックチェーンはbitFlyer Blockchainが開発した「miyabi」で、今月13日からはDMM Bitcoinにおいても取扱いが開始された。

現在、販売開始から1億円相当のZPGを発行している。(提供:月刊暗号資産