この記事は2022年7月24日に「月刊暗号資産」で公開された「Epic Games、マインクラフトの動き受け「NFTの禁止はない」と明言」を一部編集し、転載したものです。


Unit Trusts in Singapore
(画像=Source: Shutterstock)

人気ゲーム「フォートナイト」などを手がけるエピックゲームス(Epic Games)の創業者兼CEOであるティム・スウィニー(Tim Sweeney)氏は21日、NFT(非代替性トークン)などを排除しないことを強調した。

この発言は、20日にマインクラフト(Minecraft)の開発を手がけるモヤン・スタジオズ(Mojang Studios)が、NFT関連のサポート等の許可をしない意向を発表したことを受けてのものだ。

マインクラフトはブロックチェーン技術を用いたゲームの導入、ワールド・スキン・アイテムなどのデジタル資産を禁止することを明記。理由として、「NFTがガイドラインとマインクラフトの精神に反する、希少性や排除のモデルを作りかねない」と説明していた。

Twitterユーザーがスウィニー氏に対し、「エピックゲームスもマインクラフトの行動に追随する予定はあるか」と尋ねたところ、同氏は「開発者はゲームの作成方法を自由に決めることができる。あなたはゲームをプレイするかどうか自由に決めることができる。店やメーカーは自分の意見を他人に押し付け、干渉してはならないと思う。私たちは絶対にしません」と述べた。

エピックゲームスは人気バトルロイヤルゲーム・フォートナイトの開発元で知られており、同ゲームは毎日数千万人のプレイヤーによってプレイされている。同時にEpic Games Storeは世界で約2億人のユーザーを抱えている。

昨年10月、PCゲーム市場大手のSteamがNFTとブロックチェーン技術をゲームに導入することを禁止していた。一方、エピックゲームスはNFTに関して「NFTを受け入れ、歴史を作ります」と宣言している。また、「関連する法律に従い、条件を開示し、適切なグループによって年齢制限の評価を受ける必要があるが、Epic Games Storeはブロックチェーン技術を活用するゲームを歓迎する」と述べていた。

先月には、ブロックチェーンゲーム開発企業のGala Gamesが米開拓時代のバトルロイヤルゲーム「GRIT」をEpic Games Storeで販売していくことを発表した。

さらに、エピックゲームスはメタバースへの進出も図ろうとしている。今年4月には、ソニーグループと玩具大手レゴの創業者一族が率いる投資ファンドのキアクビ(KIRKBI)から20億ドル(約2,700億円)の資金調達を行っている。(提供:月刊暗号資産