この記事は2022年7月26日に「月刊暗号資産」で公開された「英バークレイズ銀行、暗号資産カストディ等提供するCopperに出資か」を一部編集し、転載したものです。
英大手銀行のバークレイズ(Barclays)が、暗号資産(仮想通貨)カストディ企業カッパー(Copper Financial)に出資する可能性が浮上した。24日、英Sky Newsが報じた。
コッパーには昨年10月から、フィリップ・ハモンド(Phillip Hammond)元英財務相がアドバイザーとして就いている。
Sky Newsによれば、バークレイズはカッパーの資金調達ラウンドに新たに加わる投資グループの一角を占め、数百万ドルを出資するという。今回の資金ラウンドは数日内の完了を予定しているようだ。
なお、コッパーの現在の資産価値は20億ドル(約2,730億円)規模とされている。
Sky Newsによると、バークレイズとコッパーは報道内容に関してコメントを控えているとのことだ。
カッパーは2018年にドミトリー・トカレフ(Dmitry Tokarev)氏が創業し、暗号資産に投資をする機関投資家に対して、カストディ、プライムブローキング、決済サービス等を提供している。
同社は現在、Local Globe、Dawn Capital、MMC Venturesなど世界のベンチャーキャピタルから出資を受けている。今年始めには最新ラウンドで30億ドル(約4,095億円)の評価額を目標としていると報じられたが、その後、「暗号資産の冬」と称される暗号資産の市況を反映し、規模を縮小している。昨年6月には、シリーズB資金調達ラウンドを通じ、5,000万ドル(約68億円)を調達している。
また、カッパーは英国の金融規制当局の登録制度を巡る対応に不満を持ち、スイスに拠点を置くことも報じられている。デジタル資産サービス・プロバイダーが取引を継続するため、一時的な登録を申請するように求める英国の金融規制当局に対する不満が募っているという。(提供:月刊暗号資産)