この記事は2022年7月28日に「月刊暗号資産」で公開された「GMO、NFTドメイン事業「CryptoName byGMO」を提供開始」を一部編集し、転載したものです。


ドメイン
(画像=Olivier Le Moal/stock.adobe.com)

GMOインターネット株式会社(GMO)は27日、米国NFT(非代替性トークン)ドメイン発行プロバイダー「Unstoppable Domains」と協業し、NFTドメイン発行サービス「CryptoName(クリプトネーム)byGMO」のサービス開始を発表した。

NFTドメインとは、それ自体がイーサリアムやポリゴンなどのブロックチェーン上でNFTとして発行されるトークンの一種で、暗号資産(仮想通貨)の送受信の際に使用される英文字アドレスを任意の文字列として登録することができる。

複雑な暗号資産のウォレットアドレスを毎回確認し、入力するのはユーザーにとってストレスになるもので、送信ミスにもつながる可能性がある。NFTドメインはそのような暗号資産送受信のストレスを解消し、より手軽に暗号資産やNFTの送受信を実現させるというシステムだ。イメージとしては、銀行取引での「口座番号」に対して「口座名」のような役割を担う。

GMO
(画像=GMO)
NFTドメインのイメージ

NFTドメインの活用例として、GMOは以下を挙げている。

  • ウォレットアドレスに可読性を持たせ、暗号資産の安全な取引を実現
  • 暗号資産の送受信において複雑なウォレットアドレスから開放され、取引負荷が軽減される。
  • ブロックチェーンサービスにおける認証アカウントとして活用する
  • NFTドメイン対応のブロックチェーンサービス上で認証アカウント、個人を証明んするデジタルアイデンティティとして活用できる。
  • ブロックチェーンウェブサイトのドメインとして活用
  • ブロックチェーン上でWebサイトを構築する場合に利用できる。

クリプトネームは7月にドメイン検索、紹介サービスを開始し、8月にGMOグループサービス利用者限定クーポンを発行する。9月にはNFTドメイン登録代行・商標対応を行うとしている。また、2023年にはNFTドメイン自社販売を行い、既存サービスである「お名前.com」、バリュードメイン、ムームードメインでの販売を始める予定だ。

Unstoppable Domainsは2018年に設立されたNFTドメイン発行プロバイダー。NFTドメインの発行実績は200万件を超えている。

提供するNFTドメインは更新料やガス代が無料であることが特徴だ。現在10種類のNFTドメイン(「.crypto」「.wallet」「.nft」「.bitcoin」「.x」「.coin」「.888」「.dao」「.zil」「.blockchain」)を提供している。(提供:月刊暗号資産