この記事は2022年8月20日に「月刊暗号資産」で公開された「SBINFTとレコチョクが戦略的パートナーシップ契約を締結」を一部編集し、転載したものです。
SBINFT Marketを運営するSBINFTは19日、音楽配信サービスやブロックチェーン事業を展開するレコチョクと戦略的パートナーシップ契約を締結したことを発表した。
レコチョクは国内外の音楽マーケットにおけるDirect to Fan(D2F)サービスなど、市場の構造変化を背景に、2021年に音楽業界向けにオンラインストアを開設できるワンストップECソリューション「murket(ミューケット)」を立ち上げた。
murketでは、レコチョク独自の基盤を提供してNFT(非代替性トークン)の発行から販売までサポートしている。レコチョクの20年以上にわたるレコード会社とのリレーションや多種多様な音楽配信サービスを展開してきた実績を活かし、音楽業界やコンテンツホルダーに向けて、オンラインストアの開設、デジタルコンテンツを販売することのできるワンストップECソリューションとして展開する。
販売コンテンツ登録、販売、顧客のデータ分析、CRM機能、権利処理、販促までストア運営に必要なソリューションを提供しており、これまで20の直販ストア(レーベル/アーティスト)の開設支援を行ってきた。音源+画像、映像+楽譜という異なるデジタルコンテンツの組み合わせ販売やストア限定コンテンツ、CDやDVD、グッズ、チケット、NFTの販売も可能となっている。ウォレットの作成や暗号資産の購入は不要で、法定通貨での決済が可能だ。
SBINFT MarketはSBINFT公認のコンテンツ販売者がNFTの作品を販売することができるプラットフォーム。全てのユーザーは、SBINFT Market内で購入した作品を売買することが可能だ。
今回の契約締結で、コンテンツ販売者の希望に応じ、ミューケットで販売したNFTをSBINFT Marketでも取引できるようになるという。将来的には、レコチョク基盤のNFTを制作したアーティストの作品がSBINFT Marketを通じて世界市場に流通することを想定しており、世界展開の足がかりとなることも可能だという。
SBINFTはブロックチェーンメタバース上に土地を所有しており、自社で会場を構築し、イベントなどを開催している。今回の提携により、レコチョクはメタバースでのサービス展開に向けた開発に取り組むことができるようになると述べている。(提供:月刊暗号資産)