この記事は2022年8月29日に「月刊暗号資産」で公開された「バイナンス、韓国・釜山市のブロックチェーン産業支援で基本合意書を締結」を一部編集し、転載したものです。


BINANCE
(画像=JorgeEduardo/stock.adobe.com)

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は26日、韓国・釜山市のブロックチェーン開発を支援するため、サービスおよび教育支援を提供するための基本合意書(MOU)を締結したと発表した。

本提携の一貫として、釜山市は同市におけるブロックチェーンエコシステムの発展とデジタルアセット取引所の推進に向け、バイナンスから技術的支援とインフラ支援を受ける予定だという。

発表によると、バイナンスは釜山市のブロックチェーン産業を発展・育成するために以下の取り組みを計画している。

  • 釜山のブロックチェーン規制フリーゾーンを活用し、ブロックチェーン領域の取り組みとビジネスを促進させる。
  • 釜山市におけるブロックチェーン領域の研究と投資支援を行う。
  • バイナンスアカデミーによるブロックチェーン専門教育、オンラインリソースの提供を行う。
  • バイナンスチャリティを通じ、社会福祉を促進するイニシアチブを推進する。
  • 2022年に釜山で開催されるブロックチェーンウィーク(BMB 2022)の開催を支援する。

バイナンスの創業者であるCZ(Changpeng Zhao)氏は「釜山市と協力し、同市のイノベーションに対する努力に恩恵を与え、ブロックチェーン関連の具体的な支援・発展に貢献できることを嬉しく思う。業界をリードする立場と技術的専門性を通じ、釜山市のブロックチェーン業界と我々の支援が組み合わせることで、同市内および市外での暗号資産の普及に貢献したいと考えている」と述べた。

また、釜山市のパク・ヒョンジュン市長は、「今回の合意により、釜山デジタル資産取引所をデジタル資産のグローバル統合プラットフォームとして確立することに一歩近づいた。釜山を世界的に注目されるブロックチェーン専門都市にすることで、グローバルデジタルファイナンスハブにする」と語っている。

韓国政府は釜山市をブロックチェーン開発のための特区に指定している。合計11の規制が免除され、金融、観光などで様々な企業がブロックチェーンの実用化に向けた開発を行っている。

なお、バイナンスは年内に釜山に拠点を設ける予定であることも発表した。現時点で具体的な時期やサービス内容については明らかになっていない。(提供:月刊暗号資産