この記事は2022年8月30日に「月刊暗号資産」で公開された「SBI、ソラナブロックチェーン上で検索エンジン運営する企業へ出資」を一部編集し、転載したものです。


SBI Holdings
(画像=filins/stock.adobe.com)

SBIホールディングスは26日、シンガポールに拠点を置きソラナ(Solana)ブロックチェーン上で検索エンジンを提供しているソラナFMの運営会社・バックフィル(Backfill)に出資すると発表した。

同グループが運営する「SBI-Sygnum-Azimut Digital Asset Opportunity Fund」通じて、450万ドル(約6億2,000万円)を出資する。

今回のシードラウンドでは、同ファンドがリード投資家を務め、その他参加者として、Zee Prime、Spartan Capital、Mirana Ventures、Petrock CapitalなどWeb3.0業界でも有数のブロックチェーン特化型ファンドを挙げている。

ソラナは毎秒6万5,000件のトランザクションを処理できる性能や取引コストの安さなどを背景に、2020年の公開以来、急速に取引・開発・利用が進んでいる。

平均年齢25歳の創業メンバーが立ち上げたソラナFMは、現在業界最速ともいわれているエクスプローラーを独自に開発。ソラナブロックチェーン上での取引・ブロック・ウォレットなど、ブロックチェーンに記録された情報を高速で検索・閲覧することを可能にするという。

SBIはプレスリリースで、ソラナエコシステムの基盤インフラとなるエクスプローラーへの需要は今後さらに拡大していくことが予測されると説明している。

同ファンドは、SBIグループとシグナム(Sygnum)銀行グループの両社がもたらすデジタル資産・金融サービス・フィンテック全域にわたる専門知識や、アジアと欧州に跨る両社のネットワークを活用して運用されている。両社の子会社であるSBI Ven Capital Pte(シンガポール)とSygnum Pte.Ltdが共同で運用を行い、東南アジアと欧州に投資を行う。

2021年シンガポールで組成され、暗号資産(仮想通貨)、分散型台帳技術インフラ、分散型金融(DeFi)、レギュレーションテックに関連する革新的なテクノロジーを保有する有望なアーリーステージのスタートアップ企業に投資していると説明している。

シグナム銀行グループは2019年、スイスの金融当局から銀行免許を付与されたデジタル資産銀行。シンガポールでも当局認可を受けた資産管理会社だ。

また、Azimutグループは1989年に創業した欧州有数の資産運用会社。Azimut Holdingsは2004年、イタリア証券取引所に上場している。世界各国に拠点を構え、金融商品の管理・販売を行っている。(提供:月刊暗号資産