この記事は2022年9月7日に「月刊暗号資産」で公開された「モスバーガー、メタバース上に仮想店舗を出店 新たなメニュー作りも体験可能 」を一部編集し、転載したものです。


モスバーガー
(画像=yu_photo/stock.adobe.com)

モスバーガーを展開する株式会社モスフードサービスは6日、メタバースに参入したことを発表した。

メタバース「VRChat」上に仮想店舗「モスバーガー ON THE MOON(オン・ザ・ムーン)」を設置、オープンしたという。この仮想店舗はVRゴーグルで24時間365日来訪可能だ。

これは新商品「月見フォカッチャ」の発売に合わせた取り組みで、同新商品をはじめとする4商品を製造するメタバース体験を楽しめる時間を9月14日から9月16日までの3日間、東京都内3店舗で設けるとしている。

モスバーガー・オン・ザ・ムーンは実際のモスバーガーの店舗を忠実にメタバース上に再現した店舗で、店舗の外にあるテラスでは、地球を一望しながら食事を楽しむことができる。

都内の「モスバーガー恵比寿東店」、「モスバーガー渋谷公園通り店」、「モスバーガー渋谷道玄坂店」の3店舗にて、オープン当日の9月14日から16日までの3日間限定で、時間指定を指定して実際にVRゴーグルをつけてメタバース体験できるイベントも開催するようだ。事前申込は不要で、来店すると無料で体験できる。体験可能時間は、恵比寿東店が朝9時から11時、渋谷道玄坂店が13時半から15時半、渋谷公園通り店が17時から19時となっている。

店内の厨房では、新商品「月見フォカッチャ」、「枝豆コーンフライ」や「ももジンジャエール」、「モスシェイク バニラ」の製造をメタバース上で体験することができる。VRゴーグルをつけ、コントローラーを操作することで、ウサギの店員となって製品を作ることが可能だ。

 モスバーガー ON THE MOONのイメージ
(画像=モスフードサービス)

モスフードサービスの安藤芳徳マーケティング本部長は会見で「ターゲット層はZ世代の方を狙いとしています。彼らが新しい発明や、新しい事業を考える源になっていると思っています。そういう人たちと触れ合うことで、我々モスバーガー自体も今までの通例にとらわれることなく、新しい商品開発・店舗を追求していけたらと思います。月にしかない食材を使ったオリジナルのハンバーガーを作り、それを実際のリアル店舗で受け取ることができるということも可能性としてはあるなと思っています。今、目下、そのあたりを研究中です」と語った。

海外ではメタバースに進出して売上を伸ばすチェーン店が増えている。モスバーガーでもバーチャル店舗で注文を受け付け、リアル店舗で受け取る新サービスを開発する思惑があるようだ。(提供:月刊暗号資産