この記事は2022年10月13日に「月刊暗号資産」で公開された「リップル社、フランスとスウェーデンでODLを初提供」を一部編集し、転載したものです。


RIPPLE,リップル
(画像=callisto/stock.adobe.com)

リップル社は11日、フランスとスウェーデンでオンデマンド・リキディティ(ODL)の提供を拡大させると発表した。

フランスでは、パリに拠点を置くオンラインマーケットプレイスの決済プロバイダーであるLemonwayと提携した。リップル社によると、Lemonwayはフランスで初のODL利用顧客になったという。

この提携によってLemonwayは事前に海外口座で資金を準備する必要がなくなることから、資金決済のプロセスを向上させることが期待される。

また、スウェーデンでは同国の送金業者であるXbahtと提携。これにより、スウェーデンとタイ間の資金移動を可能にするという。

今回の提携の一環でXbahtはシンガポールに拠点を構えるTrangloのサポートを受け、ODLを活用した即時かつコストパフォーマンスのいい個人間送金を提供していくと説明している。

なお、Xbahtもスウェーデンにおいて初のODL利用顧客である。

今回の発表に際し、LemonwayのCOOであるジェレミー・リコルド(Jeremy Ricordeau)氏は、「リップル社のODLをLemonwayのトレジャリー業務の基盤として使用することで、私たちのビジネスに大きな利益をもたらし、それを顧客に還元できることが楽しみだ」とコメント。

また、XbahtのCEOであるマイケル・アンダーセン(Michael Andersen)氏は、「リップル社と同様、私たちは国際決済が迅速かつシームレスであるべきだと考えている。そのため、スウェーデンとタイの2国間で送金を行う顧客のプロセスを合理化し、より速く、より信頼性が高く、コストを下げるために、新しいパートナーシップを確立することを嬉しく思う」と述べた。

リップル社の欧州マネージメントディレクターであるセンディ・ヤング(Sendi Young)氏は「フランスとスウェーデンにおいてODLの最初の顧客となるLemmonwayおよびxbahtと協業できることを嬉しく思う」と語り「現在、既存金融が課題として抱えている決済スピードの遅さ、信頼性の低さ、送金コストの高止まり等を暗号資産(仮想通貨)を利用して解決するためにソリューションを提供し続けたことが、今回のLemonwayとxbahtといった企業からパートナーとして選ばれることにつながった」と続けた。

リップル社は現在、ODLをシンガポールやマレーシア、ポーランドやインドネシア、タイ等25ヵ国の市場で決済を可能にしており、今後も欧州含めて世界で事業拡大を取り組むとしている。(提供:月刊暗号資産