この記事は2022年10月31日に「月刊暗号資産」で公開された「Google Cloud、ノードホスティングサービスを開始 最初にイーサリアムをサポート」を一部編集し、転載したものです。


Google Cloud
(画像=monticellllo/stock.adobe.com)

Google Cloudは28日、Web3.0開発者向けブロックチェーンノードホスティングサービス「Blockchain Node Engine(BNE)」を発表した。

このサービスにおいてサポートする最初のブロックチェーンはイーサリアムだという。

今回発表されたBNEはクラウド上でブロックチェーンのノード運用行うことができるものだ。

ノードとは、ブロックチェーンを支える無数のパソコンやサーバ、デバイス等を指すもの。基本的にパブリックブロックチェーンであれば誰でもノードを立ち上げてネットワークに参加できる。しかし、自己で管理するノードを立ち上げる際にはネットワークの同期に時間がかかるだけでなく、セキュリティおよび管理の観点からも運用者にとって大きな負担となることが多い。

BNEは、ノードの管理等をGoogle Cloudが担うフルマネジメントサービスとなっている。Google Cloudがノードをモニタリングし、問題が発生したノードの再起動等を行う。これにより、従来のノード運用と比較して利用者の負担が軽減される。

発表によると、開発者はBNEを利用すると1度の操作で新しいノードをデプロイすることができ、目的に応じてリージョンやメインネット、テストネットなどのネットワークを指定できるという。

また、Google Cloudの信頼性やパフォーマンスなどを有した状態でトランザクションの中継やスマートコントラクトの展開、ブロックチェーンへの書き込みも可能だとしている。さらにBNEではGoogle Cloudのセキュリティを活かしノードへの不正アクセスを防止するほか、DDoS攻撃などからもノードを保護すると説明した。

Google Cloudは発表で、「信頼性が高く、使いやすいブロックチェーンノードホスティングサービスを提供することで、Web3.0企業がアプリケーションのイノベーションとスケーリングに時間を集中できるようサポートしていくことを楽しみにしている」と述べた。

Google Cloudは今月11日に米大手暗号資産取引所コインベース(Coinbase)と提携したことを発表している。この提携により、相互のサービスを活用する方針を示していた。

提携の一環で、Google Cloudはコインベースの決済サービスである「コインベース・コマース(Coinbase Commerce)」を利用し、暗号資産でクラウドサービスの支払いを可能にする予定だ。(提供:月刊暗号資産