この記事は2022年11月7日に「月刊暗号資産」で公開された「メタ、インスタグラムでNFTの作成・売買機能実装へ ソラナへの対応も発表」を一部編集し、転載したものです。
米メタ(Meta)は2日、インスラグラム(Instagram)にNFT(非代替性トークン)の作成機能および売買機能を実装することを発表した。
メタは今年8月から日本を含む100ヵ国以上でインスタグラムにおけるNFT対応を実施している。
同社の発表によると、クリエイターはポリゴン(Polygon)を介してNFTを作成し、インスタグラムでそれを直接販売できるようになるという。ユーザーはクリエイターのオリジナルNFTを購入することで、彼らをサポートできるようになるとしている。
また、メタは2024年までユーザーによるNFTの作成と販売に関して、手数料は無料とする方針を発表している。NFTの作成時にかかるガス代(手数料)も負担するとのことだ。
現時点でこれらの機能は特定のクリエイターに限定されているが、すぐに対象者を拡大していくとしている。
また、メタはソラナ(Solana)ブロックチェーンに対応したことも明らかにした。インスタグラムで紹介できるビデオを含めるデジタルコレクションの種類を拡大し、今後はソラナ基盤のウォレット・Phantom Walletへ接続が可能となった。
これまで、メタはイーサリアム(ETH)とポリゴン(MATIC)、フロー(Flow)のブロックチェーンに対応している。当初、ソラナ規格のNFTについても対応する方針としていたが、ついにこれが実装される格好となる。
今回の発表によると、インスラグラムの有料サブスクリプションを利用できる対象クリエイターを米国の全てのクリエイターに拡大するようだ。これにより、サブスクリプションの登録者に限定した特典を提供することなどで、コンテンツの収益化につながるという。
ユーザーが「ギフト」を送ることができるようにする機能を追加することも付け加えた。
メタのWeb3.0におけるコマース部門責任者であるステファン・カスリエル(Stephane Kasriel)氏は、自身のTwitterを通じて「インスタグラムに NFT の機能を導入することで、何十億もの人々とお気に入りのクリエイターとの間の新しい形のつながりを促進したいと考えている」とコメントした。(提供:月刊暗号資産)