この記事は2022年11月21日に「月刊暗号資産」で公開された「Twitter、暗号資産チームの責任者が退職 ロードマップの大幅見直し迫られる」を一部編集し、転載したものです。


Twitter
(画像=MichaelVi/stock.adobe.com)

Twitter社で暗号資産(仮想通貨)関連チームの責任者を務めていたテス・リネアソン(Tess Rinearson)氏が退職したことがわかった。19日、Bloombergが報じた。

報道によると、暗号資産関連チームからは複数人が退職しており、その中にはシニアソフトウェアエンジニアであるハムディ・アラム(Hamdi Allam)氏も含まれているという。

リネアソン氏は19日、Twitterから退職したことを表す敬礼の絵文字と青いハートのツイートを投稿した。その後、「暗号資産チームがTwitterで行った全てのことを非常に誇りに思っている。会社にはまだ多くの優秀かつ思慮深い人々がおり、私はいつも彼らを応援する」と述べた。また、一連のツイートでは「Twitterには全ての機能と全てのチームに有能かつ重要な人々が多くいたが、その仕事はしばしば過小評価されていたようだ」と付け加えている。

退職の背景としては、Twitterを買収したイーロン・マスク氏が先日、従業員全員に対しハードワークを行う覚悟を持ち会社に残るか、退社するかを選択するよう迫ったことが挙げられる。マスク氏のこの行動により、想定を超える1,200人が退職したとされている。

同氏は幹部に対し一部社員の慰留を促したとされるが、それでも退職者に歯止めがかかることはなかったようだ。関係者によると、Twitterの買収時点で7,500人ほどいた従業員は現時点で約2,500人まで減少したという。

さらに、21日にはさらなる従業員の解雇も検討しているとされ、Twitterのサービス維持に懸念が生じる状況となっている。

Twitterの暗号資産関連チームではこれまでにNFT(非代替性トークン)をアイコンとして設定できるようにしたほか、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)による投げ銭を可能にするなど、様々な機能が導入された。

しかし、今回のリネアソン氏の退職に伴い、暗号資産関連の機能においても大幅なロードマップの見直しは避けられないものとみられる。(提供:月刊暗号資産