この記事は2022年12月5日に「月刊暗号資産」で公開された「フォビとポロニエックスが戦略的パートナーシップを締結」を一部編集し、転載したものです。


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(画像=natali_mis/stock.adobe.com)

大手暗号資産(仮想通貨)取引所フォビ(Huobi)は先月30日、暗号資産取引所ポロニエックス(Poloniex)と戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。

フォビは戦略的パートナーシップについて、「我々は、フォビトークン(HT)エコシステムの開発、プロジェクトの接続製、流動性の共有、グローバルコンプライアンスなど、複数のビジネス面で段階的に協力して世界トップのプラットフォームを構築し、ユーザーの信頼を得ることを約束する」と発表で述べた。

また、フォビは今月から同社の諮問委員会を通じてポロニエックスの全てのプロジェクトについて月次評価をしていくと述べた。最も優れたプロジェクトはフォビに掲載され、上場を含めた完全なサポートを受けることが可能になると説明している。他の取り組みについては、後日改めて発表するとしている。

フォビは共同創業者のレオン・リー(Leon Li)氏が今年8月、香港に拠点を置く資産運用会社アバウト・キャピタル(About Capital)に自身保有の株式を売却したと発表した。10 月に全株式の売却が終了したことを発表し、現在はアバウト・キャピタルがフォビの株主となっている。

発表によると、アバウト・キャピタルはフォビの新たなグローバルプロモーションを展開し、ブランド力を高め、事業の拡大を目指していくと述べている。そのためにグローバル戦略諮問委員会を設置し、証拠金とリスク提供基金へ資本を注入するほか、競争力を高めるための施策を取るとしている。

フォビに関しては、トロン(TRX)の創設者でポロニエックスの主要投資家であるジャスティン・サン(Justin Sun)氏が先日、「両社は将来合併する可能性がある」と述べたことが海外暗号資産メディアThe Blockによって報じられている。フォビおよびポロニエックスは共にこの報道を否定しているが、今回の発表は将来的な合併の可能性を高めるものになったと言える。

なお、フォビはドミニカ共和国に本社を移転させる計画が報じられるなど、今後様々な動きを見せていくものとみられる。(提供:月刊暗号資産