日本の長期金利の上昇圧力が強まっています。「失われた30年」を象徴するいわゆる「金利のない世界」にいよいよ転機が訪れようとしているのでしょうか。日本経済新聞など国内の報道機関によると、日銀は2022年12月の政策修正を「利上げではない」とし、さらなる修正にも否定的な姿勢を見せていますが……、この一連の金利上昇の動きは市場(債券、株式……)や政府の財政政策にどのような影響を及ぼすと見るべきでしょうか。また、その影響は投資家にいかなる示唆を与えるのでしょうか(ZUU online編集部)。
結論から言えば、巷間喧伝されているようないわゆる「利上げ」ではなく、じわじわ効き目を現わす景気刺激策と考えるべきだろう。投資家は常にファクト(事実)と、オピニオン(意見)を分けて捉えるべきだ。
そこで、まずは正確な事実認識から始めよう。