この記事は2022年4月28日に「月刊暗号資産」で公開された「デジタル通貨フォーラム、ソフトバンクや東京都などが新たに参加」を一部編集し、転載したものです。


野菜
(画像=hikari_stock/stock.adobe.com)

カゴメは先月31日、ブロックチェーンを活用したデジタル特典付き社債「カゴメ 日本の野菜で健康応援債」を発行すると発表した。カゴメによる個人向け社債の発行は初めてとなる。

発表によると、ブロックチェーンを活用することで、従来では困難であった社債購入者の情報をデジタルで取得すること、そして直接接点を持つことで自社商品の進呈などが行えるようになることから、顧客との関係性を深めることが可能だと説明する。

今回発行するデジタル特典付き社債は、スマートフォンやパソコンで手軽に購入できる点や、少額投資が可能、投資家と直接コミュニケーションを取ることが可能等といった特徴がある。こうした身近な金融商品を通じて、ファン株主とともに「ファン貸主様」としてその関係性を強化していきたいと考えているという。

社債の名称は「カゴメ株式会社第1回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」。各社債は10万円で、発行総額は10億円。利率は現時点で未定だが、2月8日に決定する予定だ。

払込金額は各車載の金額100円につき金100円で、募集期間は2月9日から2月20日。発行日は2月21日で償還期限は2024年2月21日となる。

引受主幹事証券会社はみずほ証券株式会社、販売証券会社は楽天証券株式会社、社債管理者はみずほ銀行が務める。なお、みずほ証券で本社債は発行しない。

本社債を購入すると「つぶより野菜」195g×15本が特典として送られる。特典の受け取りには「カゴメ健康直送便 オンラインショップ」の顧客番号が必要になる。本社債購入金額にかかわらず、社債購入者1名につき1セットが進呈される。

今回社債の発行にあたりデジタル技術「デジタルエンゲージメントプラットフォーム」が採用された。

同プラットフォームはみずほファイナンシャルグループが提供するシステム基盤。従来の社債の目的である資金調達に加え、社債への投資を発行体の商品購買につなげていくマーケティングツールとして活用することが期待できるようになると説明している。(提供:月刊暗号資産